「市民ケーン」を観る。
新聞王ケーンが、“バラのつぼみ”という謎の言葉を残して死んだ。新聞記者のトンプソンは、その言葉の意味を求めて、生前のケーンを知る人物にあたるが……。様々な人物の証言から、新聞界に君臨した男の実像が浮かび上がる、斬新な構成と演出で評判を呼んだ、ウェルズ弱冠25歳の処女作。決して時代の動乱に翻弄された訳でもなく、運にも才気にも恵まれ、望む物全て手に入れることが出来たはずなのに、虚無に囚われたまま、結局何一つ得ることのできなかった哀れな男の生涯。
約75年前の作品ですが、題名は聞いたことはあったものの初見です。
ケーンとは何者だったのか。
何故成功を得た人間が、こうも虚しい最期を迎えてしまうのか。
時代の寵児は心に闇を抱えたまま生きて来たのでしょう。
その溝は名誉でもお金で最愛の妻でさえも埋められないもの。
バラのつぼみの真実。
そういうことだったのですかと納得のラストでした。
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