mixiユーザー(id:17423779)

2018年04月14日05:05

3125 view

武蔵野やゆけども秋のはてぞなきいかなる風か末(すゑ)に吹くらん 左衛門督通光

武蔵野やゆけども秋のはてぞなきいかなる風か末(すゑ)に吹くらん
 左衛門督通光
 水無瀬にて十首歌たてまつりし時
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 378

「武蔵野よ。行けども行けども草葉は色づいて秋のけしきは尽きるとも見えない。いったいどのような風が野末には吹いていることであろう。」『新日本古典文学大系 11』p.121

建保二年(1214)八月十五日、秋十首撰歌歌合か(明日香井集による)。
水無瀬 後鳥羽院の水無瀬離宮。摂津国。
武蔵野 武蔵国の歌枕。草深く末遥かなイメージがあった。
武蔵野の秋色の深さに、吹き通った風の烈しさを思い、野末ではさぞかしとそのすさまじさを思いやったもの。
参考「秋風の吹きと吹きぬる武蔵野はなべて草葉の色変りけり(古今 恋五 読人しらず)。
「秋月」の歌でなく配列不順。

源通光(みなもとのみちてる 1187-1248)鎌倉時代前期の公卿・歌人。内大臣源通親三男。通具の異母弟。「千五百番歌合」(建仁元年(1201))参加歌人中最年少。
新古今集初出、入集十四首。勅撰入集四十九首。
http://bit.ly/1bK5kgP
http://bit.ly/1bK5jt8

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する