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2018年04月04日19:36

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プレイヤーとして、シナリオを掌握し、まとめる

という行為を、感覚的にしかやってないからできないときに出来ないマン。うーん。

土曜日は央華封神、悪太郎氏GM。とうとう、申公豹の復活まで……!の巻。
日曜日はBoA3、悪太郎氏GM。宗教が悪いと一概にいうのは短絡的だけど、しかし結果はの巻。


央華、もう3回ほどで終えるつもりだというキャンペーン、
事態はだいぶん大詰め。

……なのですが、
なんしろここまで積んできた要素が多く、
Aの解決にBが必要で、Bに……
みたいな要素の絡み合いも複雑で、
何処から片づけられるやら!

こちらから知りたいこと、手を出したいこと、
知りたいけれど手を出せないこと、という部分は本当はたくさんあるのだけど、
事態が始まってしまえばなかなかそちらに手を回す暇はなく。
仏教天竺からやってきた下級修羅たちがPC仙人の故郷を襲い、
そこから仙人の総本山である「崑崙山」に入るために必要な仙果の一種を盗んでいくという事件が起きます。
現場にいることができたのはせいぜい二人ほどのPCで、
先手を奪われ、攻撃ガン振りの大群になすすべもないまま(攻撃回数決定ダイスで6割以上最大値を出されてボコボコ)
報せを受けてやっとの思いで駆け付けたパーティが見たものは、
とりあえず燃やし尽くされた村と、
村人たちの非難を助け、命を燃やし尽くしたPCの姿(生き返らせたけど)。

もちろん、崑崙に乗り込むアイテムを奪われた以上、そこだけにとどまる事件ではありません……。

もはや崑崙への侵攻が秒読みという中で、なんとか敵に追いつこうとするものの、
出がけから師匠クラスの仙人たち全体に、蟄居の勅令が天帝から遣わされ、
異例極まりない「仙人の実力者の封印」に、なんと師匠の一筆が使えなくなります。

我々だけで事に当たるべく、急ぎ道を行く中、
その途中で、初陣っぽい修羅の少女とお兄さんたちが途中で足止めを試みてきます。
戦闘のプロというか神である彼らから、被害を出さずに道を譲らせることは難しく、
「戦闘以外でも、勝負を決められるものなら何でも、何回戦でもしましょう、足止めが目的なので」
という言葉に、
囲碁、釣り、クイズ、ドレスアップ、簡易ガーデニング、
様々な勝負で一進一退を繰り返し、
最後に向こうから「肝練り」を提案されます(仙宝長銃を縄に付けて枝や梁から垂らし、導火線をつけてから釣った紐をねじって、いつ発砲されるかわからない回転する銃を囲んで楽しく酒盛りする)。

そ、それは、修羅は修羅でも東国の……

当たった人がいたらそっちの陣営の負け、ということかなと思いきや、
初撃でヒットしたこちらの仙人さんが「どうした、私はまだ立っているぞ……!」とつぶやいたおかげで
誰かが絶命するまで同じ所作を繰り返す、なんか肝練りじゃない全然違うゲームになります。
敵勢のHPは大体こちらの3割増しですが、こちらはPCどうしで「庇う」と宣言すればダメージコントロールができるという有利をいただき、
命を懸けたたいへん簡便なパーティゲームは素晴らしいダメージレースを見せていったものの、
そろそろ最後の一手というところであえなくPCのHPがゼロに……なるところを敵将の「庇う」宣言で救っていただき、
大層楽しませてもらったし、こちらの流儀も通してもらったし、と
修羅の少女は我々を笑顔で通してくれるというご判断。
じゅうぶん……時間が稼げたということかもしれません。


なんとか駆けつけた崑崙山は、なんと人界と仙界が融合した姿で「岐山」と二重写しに存在しています。
岐山というと、かの太公望・呂尚・姜子牙、何でもいいんですが
かの大仙が周の文王を「釣った」ところであり、
役目を終えた封神台が設置されているとか……

そう、
今まで出会ってきた勢力には、「地仙」の親玉、封神大戦の登場人物、封じられたはずの「申公豹」の姿も見え隠れしているのです(つうかどこ準拠の申公豹なのかちゃんとGMとコンセンサスとらないと……)。
封神台の再起動から何を始めるつもりかわかったものではない。


で、その道の途中で待ち構えていたのは、
これまた、長く因縁のある少女剣仙。
昔、大きな被害を差し止めるために救いきれなかった犠牲となった女性の、
我々に対する骨髄の恨みだけを流し込まれて育った、復讐の剣士。
以前も、毒竜ヴリトラがその身を変じさせたヤバい剣を手に、我々に襲い掛かってきたのですが、
今回はオトモダチを二人連れての参戦。巫蠱+使役獣、風水、といった仙道がついています。
バステ+回復役とガード役……。

彼らの曰くでは、天命がさすところで、正仙・邪仙の戦いによる人界の管理はマンネリ化しすぎて「よどんできた」(≒それ自体が濁業のもとになってきた)ので、
仙人の時代は終わりをつげ、西から仏教を容れることで「新たな時代に流す」ことになったため、
仙道・天人の大規模人事異動(つまり死んだり封神されたり天に帰ったりして役職を変える)
の関係で師匠たちは動きを封じられたとのこと。
お前たちも天命に従うつもりがあるなら仙人など辞めてしまうべきだったなというパラドックスを謳われます。

さあじゃあ、それなら天に従って戦うのをやめるべきなのかとか、
救いきれなかったヒロインと絡んで恨みを集めているPCがここで残って時間を稼ぐとか、
いろいろありますが、
結局の判断としては、みんなで彼女を制し、敵首魁を追うという判断になります。


さてはて、だれから倒すかというと、
このゲームのバステというか判定値低下能力は、相手が裏成功する限り「勝てない」レベルの戦闘になる傾向があり、
回復なんてされたら目も当てられない部分も相まって回復役からつぶそうとしたのですが、

風水のボム力たるや、こちらの主白兵戦力たる護法の類をあっという間に天に返され、
こちらの火力が向こうの回復+せん滅速度を追い抜くことはとうとうなく、
PCの肉親である邪仙が、親族の情を持って持たせてくれた「妹の一筆」の力を借り、
何とか分けとして済ますので精いっぱい。


満身創痍で(HPだけは治しましたが)進んだ先では、
人界と仙界両方の実像をだぶらせた「機能する封神台」が復活しつつあり、
この山の門を守っていた門神が最後まで修羅たちに食い下がっていましたが、
修羅たち以上にそこにあらわれたのは、

いまだ、首を持たないまま、しかし歩き回る申公豹の姿。

最早封神台は彼らの手のうちにあり、
天竺と地仙の行動に、とうとう天命が追い付いた、
その一切の目的を、はっきり知ることができました、というところで今回はEND(こっそり行方不明になっていた竜宮の末っ子を回収するなどありましたが……)。

なんと、「仙人としての作業に従事していた」ということについて、特例の濁業が与えられるという異常事態。
大道は仙人を否定しているからね。


大道と仙人界全体の激変もさることながら、
個人的な因縁などに付けられていない決着も……
というより
個人的な因縁も含めたこれまでの全てを道具として用いられている大業に
我々正仙は師匠の力も借りられないままどう立ち向かうべきなのか……。
データとして一筆を使うとか使わないとかじゃなくて
本当に助言ももらえなくなってしまった(一部先輩仙人くらいなら声は聞けるけれど……)。




ついで日曜のBoAも
ちょっとした宗教会議提議。


シニストラリックの教会を爆破するといった全裸の過激派宗教集団が
新派真教ウェルティスタントと同一視されでもしたら
どんな弾圧攻撃の口実を与えることになるかわからん
という形で、

・神が人に与えた自由意志を大事に
・神が人に与えた身体を誇り
・しかし、神が作ったもの以外の人が作ったものを尊ぶ欺瞞を批判し
・ゆえに、神を礼賛し人を礼賛しながら教会を批判する
・ゆえに全裸で爆破テロに及ぶ

という50人ほどのナゾの組織が
守銭奴でケチ、人民を苦しめる限りの税を搾り取る教区司教である女性司祭が務める教会を
今まさに破壊しようとしている

という事態を止めようとする中、

同じような事件で防備に当たっていた末、謎の失踪を遂げてしまった傭兵隊長を探す、


など、
内外の事情からPCたちはシナリオに絡んでいくのですが、


このシナリオ、
央華じゃないですが
「やること」「推したいところ」「任せたいところ」「論じたいところ」が全部とがっていて
一か所に注目しているともう一か所がおろそかになりがちになってしまって。


BoAですから、「殺戮者」がいて、それを倒すのは「PLがゲームとして挑む」ことになります。

テーマとしては、例えば日本人的な宗教アレルギー観が生み出しがちな、安易な「司教が悪いやんけ」にしないための、
批判集団の異常描写、という部分だったそうなので、
「宗教論談義」と、「その政治的必要性」が、「各々の立場から語られる」ことが必要となるでしょう。

押し出したいウリとしては、全裸集団の描写です。
その理論と、従っている人たちにとってその宗派がなぜ必要なのか、といった「民心と宗教の関係」を語るギミックながら、
宗教的な理由で煽情的な姿で、しかし思想的・物理的には一切が清らかという妙齢の女性が首長
とかいうインパクト。
これにツッコミを入れたり騒いだりといった「リアクション」によるドラマ描写は当然重視されるべきです。


PLとして……これを……まとめきれなかった……。
実のところ、ゲームとしては「殺戮者を見つけて倒す」わけですので、
その調査を、自分のキャラのモチベーションとドラマティックに結び付けて解決しなきゃいけないわけですが、

今回の話、先も言ったように一つ一つの要素がとがっており、
「殺戮者の調査を最優先にして、他の要素をおざなりにしたり強引に結び付けて、事実上ほったらかしにする」
とかにすると
参加した意味自体が薄れかねない所で。
いや、もちろんだからって殺戮者の調査をおざなりにする法はないのですが……

テーマ、ドラマ、ゲームを同時に同レベルに進めていこうとしていたら容易く手が詰まり、
「それは君、(例え誰が殺戮者で、どんな結果になったとしても)殺戮者を見つけて倒した後じゃないと何も進められないよ」
というNPCのご助言をいただきました。
マジか。
まあ、「テーマやドラマの筋のクライマックス」を戦闘にする必要は実際ないのかもしれん。



この宗教集団と教会の対立の中に、
「そのいさかいで死んだ人間の魂とか聖痕を取って食う」ような殺戮者だか闇の眷属がいることが浮かび上がり、
悪政司教と全裸テロリストどちらが悪いのか、というスケープゴートを前面に
実は「彼らを戦わせている」黒幕がいるのか、
それとも本当にどっちかが殺戮者なのか
のあたりをうろうろしながら調査していましたが、

結局、二大勢力が直接(政治的に)ぶつかる(司教が保身から土下座する)瞬間に、「黒幕」が使う使い魔みたいな生き物が当たるを幸い被害を出し始め、
PCたちがそれを差し止めているうちに、暴動じみた有様が拡大し、
危害を加えられそうになった司教が、「悪政体制を作成した前任者のファミリア」という正体を現し(これもエンディングでわかったことでしたが)、
その体制を忠実に残し続ける殺戮というのをじっくりと行っていた
ということが、
確かに殺戮者を倒してやっと明るみに出た

ということになりましたが、


じゃあテロリストこれからどうすんのよという問題、

シニストラリックの人が見てこの事件は何だったのよ、
というか、「何だったことにする」のが容易なのよ、

そのときウェルティスタントはこの事件にどうかかわったことにするのよ、
例えばこっちからシニストラリック批判なんてはじめたら結局対立の火種になるし、
「対立したがっている人」にはあらゆる意味で便利だけど「火種を作りたくない」人は絶対に不利になる現象しか起きてないし、
どうするのよ
どうなるのよ


といったあたりは、
後任でやってきたシニストラリックの人が
一応前任司教が殺戮者どころか人外の怪物だったとかいう事態の露見を恐れてフワっとナァナァにしてくれるというムーブをしてくれたのと(運が良かったとしか言えないばかりか、”今この時はそうなったけど、これからの向こうの方針次第でいくらでも崩れる”程度の決着)

実に宗教集団というよりは「悪政に対する反発から参加していた市民」たちの市民蜂起の旗印でしかなかった全裸集団、
ここの政治が改正されるなら参加している意味もなく、
そもそも思想に統一性もなく(自由意思尊重集団なので、その辺はむしろうまくいってたようで)
やり玉に挙げる対象がいなくなったのなら「ガチ」の連中以外は脱退して小規模化するだろう
とのこと……
ですが
根本解決には至らず。


いつか同じ方法で彼らをウェルティスタントと結び付ける人がいかねない。
がまあ、
「彼らへの対抗をウェルティスタントの司祭が行った」という事実があれば……

いやしかしこの自浄行動は
今後「シニストラリックが求めてくる、ウェルティスタントとしてはやるべきでない強圧的な自浄行動」をさせるための布石にもなりかねないし……。


殺戮者を倒し、虐げられている人は減った。
けれど、それに付随する「殺戮者を倒す」ゲーム部分以外は
何にもまとめられなかったのです。うーん。いや、「議論」と「リアクション」は曲がりなりにも当然通ってますから、「今回シナリオ内でやるべきテーマとドラマ」は通過した、と言えるのかもしれませんが。

央華の状況のとっ散らかりようもこれで起きてるようなもんだしうーん。
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