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2018年04月08日06:19

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暁のつゆは涙もとどまらでうらむる風の声ぞのこれる 相模

暁のつゆは涙もとどまらでうらむる風の声ぞのこれる
 相模
 題しらず
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 372

「暁、草葉に置く露は、袖の涙の露もそうであるが、とめどなくこぼれ、怨むような、暗い夜来の風の音がなおも聞こえてくる。」『新日本古典文学大系 11』p.120

相模集「文月の暁に風のあはれなるを、昨日の夜よりといふことを思ひ出でて」。
本説「風従昨夜声弥怨、露及明朝涙不禁[風は昨夜より声いよいよ怨む、露は明朝に及びて涙を禁ぜず]」(和漢朗詠集「七夕」・大江朝綱)。
本説を詠んだ句題和歌であるが、ここでは「七夕」とは無関係に扱われている。
「秋風」の歌。

相模(さがみ 生没年未詳)平安時代後期の歌人。一条天皇第一皇女脩子内親王(996-1049)に出仕。
後拾遺集初出。新古今入集十一首。勅撰入集百八首。
小倉百人一首 65 「恨みわびほさぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ」
http://bit.ly/13JSEzi
http://bit.ly/13JSnMQ

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