とんでもない映画でした。
これには、良い意味も悪い意味も含まれています。
予告を見ると、親子の愛情をユーモラスに描いたハートウォーミングなコメディみたいです。
本編を観てから予告を観ましたが、これは詐欺です。
全然そういう映画ではありません。
確かにすべて実際に存在するシーンだけで再構成されてはいますが・・・。
これは一言、「怪作」です。
とにかく、この映画には多くの我慢を強いられます。
まず、異常に長いのです。
終わらない。
全然終わりません。
というか、いつまで経っても何も始まらないとも言えます。
序盤が退屈なのは、まあ仕方ありません。
特にこれはアート系の映画ですし、そういう映画はたくさん観てますから、別にどうという事も無い。
ただ、何かが動き出すかと期待させると、特に何も無い、というシーンが延々と続きます。
この件が、後でなにかの伏線になっているのかな、と我慢して退屈なシーンを延々と耐えてみても、何も無い。
例えば、主人公がふざけた親父に手錠をかけられてしまうシーンがあります。
どころが、鍵を無くしてしまっている事に気付く。
今から主人公には大事な仕事が！
通常のコメディであれば、ここから抱腹絶倒のドタバタが始まるはずです。
ところがこの映画、普通に業者に外してもらって、それで追わり。
完全に観客の期待を踏みにじる以外には、何の意味も無いシーンと言えます。
こんなのばっかりなのです。
主人公の女性は、正社員をリストラして外部委託にするという、世知辛い仕事をしています。
まあこれはどこの会社もやっているし、自分も全然他人事ではないので、これが何か大きなテーマになるのかと思いきや、別にどうにもなりません。
かなり会議のシーンとか、時間をかけてじっくり描かれるのに、その顛末は完全にスルーされます。
じゃあ、何だったんだ・・・今までの長くて退屈なシーンは。
劇場で２人、途中退出した人がいました。
気持ちは良く分かります。
もっといても不思議はありません。
それぐらい、本当に盛り上がるまでに時間がかかるのです。
もう、限界・・・。
手足を動かし、飲み物を飲み干し、他の事を考えて気を紛らわす等し始め、「そろそろ終わるんじゃないか？」というのが唯一の希望となった頃・・・。
我慢して良かったと思えるような、とんでもないシーンがいくつか登場します。
先に書いたように、感動とかハートウォーミングな感じは微塵もありません。
�’�唱
��異常な性行為と吐き気を催す行為
��主人公が突然おかしくなり、気まずいパーティーが急遽開催
この辺がクライマックスでしょう。
�△鉢�は、通常の人はドン引き間違いないです。
家族やカップルで観に行った人には、哀悼の意を表します。
僕は面白かったですが、単調な高速道路をウトウト走っていたら、突然となりの車線から車がジャンプして突っ込んできたような衝撃です。
最終的には観て良かったと思いましたが、「すごく良かった、感動した！」と言うほど酷薄な人間にはなれません。
唖然としたい人にだけ、オススメしたいです。
友人と観に行って、「どうかしてるよね！」と話が出来て本当に良かったと思いました。
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