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2017年03月23日05:11

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西へゆくしるべとおもふ月かげのそら頼(だの)めこそかひなかりけれ 待賢門院堀河

西へゆくしるべとおもふ月かげのそら頼(だの)めこそかひなかりけれ
 待賢門院堀河
 西行法師を呼び侍りけるに、まかるべきよしは申(まう)しながらまうで来(こ)で、月の明(あか)かりけるに、門(かど)の前(まへ)をとほると聞きて、よみてつかはしける
 新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1975

「西方浄土へ道案内をして下さると思って頼みにしている月の光(西行)が、空しく行き過ぎるなんて、頼みがいのないことですわね。」『新日本古典文学大系 11』p.575

山家集「堀河の局、仁和寺に住みけるに…」、二句「しるべとたのむ」。西行法師家集。
西へゆく 相手の名「西行」を響かせる。
月かげ 西行をたとえた。
そら頼め から約束。「空」は「月」の縁語。

待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ 生没年未詳)平安時代後期の女流歌人。
金葉集初出。新古今二首。勅撰入集六十七首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では藤原実方と番えられている。
小倉百人一首 80 「長からむ心もしらず黒髪のみだれてけさは物をこそ思へ」
http://bit.ly/1enIwVy
http://bit.ly/1enIyN7

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