mixiユーザー(id:17423779)

2017年03月22日05:14

467 view

教へおきて入りにし月のなかりせば西に心はいかでかけまし 肥後

教へおきて入りにし月のなかりせば西に心はいかでかけまし
 肥後
 依釈迦遺教念弥陀(えしやかゆいけうねんみだ)といふ心を
 新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 (1995 切出し歌)

「教えを遺し、月が西の山の端に入るように入滅なさったお釈迦様が、もしいらっしゃらなければ、どうして西方浄土を心にかけ、阿弥陀如来を念ずることができたでしょうか。」『新日本古典文学大系 11』p.575

肥後集。
依釈迦遺教念弥陀 釈迦の遺教に依り、弥陀を念ず。
般舟三昧経(はんじゅざんまいきょう)の「仏教令念阿弥陀以此仏特与娑婆衆生有縁」あたりに由来する句か。
入りにし月 涅槃に入った釈迦の譬喩。
切出し歌[精選過程で除棄された歌。全十七首]。
金葉 雑下に「題不知」として入集していたので、切出された歌。後に新勅撰集 釈教に撰ばれ再び除棄。

肥後(ひご 生没年未詳)平安時代後期の歌人。京極関白師実家に長く出仕。晩年は白河天皇皇女令子内親王に仕えた。
金葉集初出。勅撰入集五十三首。
http://goo.gl/Ai6D4f
http://goo.gl/uNx1sA

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する