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2016年08月03日06:25

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『 シン・ゴジラ 』


場が予定より早く終わったので、仲間たちと話題の『シン・ゴジラ』を観た。周囲の評判は良かったし、劇場版予告編も「 セリフ、テロップ一切無し 」という意表を衝く映像は面白かったのだが、怪獣映画としては樋口真嗣監督の平成ガメラシリーズが数段上だった。久々のゴジラ映画と考えれば「 なかなか頑張っていた 」と思う。

 シンが「 神 」を指しているのは間違いない。ただし、『 シン・ゴジラ 』のゴジラは超自然的な存在(神)ではあっても、人類の守護者でもなければ、人智を超えた意図をもって破壊を繰り返しているようには見えない。この点、平成ガメラシリーズがガメラを「地球の守り神」として明快に描く潔さ、わかりやすさに比肩すべくもない。

 また、平成ガメラシリーズが「 自衛隊愛 」に充ちた立派なミリタリー映画であるのと同時に、怪獣に命を奪われた犠牲者、被災者の姿に目を向けた災害映画でもあったことを考えれば、ゴジラへの対応に追われる閣僚や官僚などエリート達の姿を延々と描く『 シン・ゴジラ 』は怪獣映画としてはいささか物足りなさを覚えても仕方あるまい。有事に際し、法律論や責任論に終始して目の前の現実を見ない「 わが国の実態 」を啓蒙する意味では充分に効果はあっただろう。

 それにしても伊福部昭の名曲が効果的に使われていてオールドファンの胸に迫るものがある。自衛隊志願者と一般人ボランティアがゴジラ相手に奮闘、全滅するシーンには目頭が熱くなってしまったよ。
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