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2016年06月11日04:19

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新しい論理を創造するにはまずもって新しい言語文法が立法されなければならない

哲学を創造するには
新しい論理がなければならない。

哲学は
宗教の束縛や
社会の拘束から
自由に
物事を判断する能力を養う学問だ。

その哲学の
理性的批判的傾向から
科学が生まれたのだが

科学は
哲学が含んでいた
実践哲学の部門を欠くが故に
科学は
宗教と
どこまでも相容れなくなってしまい

それどころか
科学的実証的精神には
哲学的論証的精神や
宗教的自証的精神が
含まれなくなってしまった。

それ故
哲学は
哲学がそもそもそこから脱出した
神話の世界を
再び取り戻し乍(なが)らも

哲学が神話から独立したの最初の動機としての
宗教的な束縛からの自由を
保持しつつ
猶且つ神話に含まれている積極的側面を
継承する為には

哲学には
伝統的な論理学(形式論理学や数理論理学)
を越える論理
(ヘーゲル哲学における弁証法論理や
 シェリング哲学における積極哲学の論理や
 西田哲学の場所の論理など)

なければならない。
(ここでヘーゲルの弁証法論理とは
 フィヒテが用いた弁証法を継承したもので
 フィヒテが用いた弁証法とは
 カントがアンチノミー論で展開した
 特に第三・第四アンチノミーの解決として展開した
 動力学的アンチノミーに対する
 無限判断
 即ち
 形式的には肯定判断であり
 内容的には否定判断でありながら
 単なる否定判断のように
 単に主語を否定するだけではなく
 述語否定によってむしろ
 否定された述語以外のものを
 積極的に措定する判断
 によって
 動力学的アンチノミーを解く方法
 としての
 弁証論(弁証法=ディアレクティケー)
 のこと)

そして
新しい論理を創造するには
先以て(まづもって)
新しい言語文法を
立法するのでなければならない。

人類は
唯一の
言語を使用する能力を持つ動物種
であるが
同時に
人類は
唯一の
言語を創造する能力を持つ動物種
である。

しかも
「言語」が
「思考の可能性の条件」(エミール・バンベニスト)
であるならば
言語文法が
(国家の法律が国民の行動を規制するように)
人間の思考の可能性を規制するので
宗教の原理である
「神話」や「啓示」(「煩悩」や「悟り」)を
純粋経験的に
しかも
純粋理性が納得できるように語る
(それは自律性療法における
 自律性言語化の技法の領域でもある)
為には
新しい言語文法が創造されなければならない。

その新しい言語文法
とは
現在のような
能動態と受動態だけしか存在しない
二肢言語(両肢言語)
ではなく

古代のギリシア語や
古代のサンスクリットには
存在していた
形式的には受動態だが
内容(意味)的には能動態である
中動態に着目して

しかも
さらに時代を遡って
古代ギリシア語や
サンスクリットを含めて
現代までの
動詞的構文
以前に存在した

名詞的構文
から
新しい言語文法を
創造する必要がある。

なぜならば
啓示や悟り等の
非人称が主語となる現象の「意志」は
能動態でも
受動態でも
論理化できないからであり

中動態なら表せるかと言えば
それでも不十分で
名詞的構文でなければ
非人称を主語としながら
しかも
現代の我々が置かれているような
個が独立して意志と責任で判断する言語環境をも含めて
表現出来る言語文法が
設定されなければならない。

そうして初めて
悟りや啓示も
その本来的な意味において
理解されるだろう。

そうでなければ
「意志」を
個人の自由な判断基準とのみ
考えられる段階を
一歩も越えられず

「意志」には
我々の個人的な意識を越えて
自然や祖先の意志が関与していることを
言語空間の中で表現できない
からである。

我々の意志は
我々の自由になる意志
つまりは
随意意志以外に
我々の自由にならない
不随意意志が
我々に内在しており

この
不随意意志の中には
我々を破滅に追い込む意志と
我々を見かけ上は破滅に追い込むが
内容的には覚者たらしめる不随意意志が
存在している。

我々を単に破滅に追い込むだけの不随意意志

見かけ上は破滅に追い込むが
実質は覚者へと転化させる不随意意志

見分ける為にも
名詞的構文を基礎とした
言語文法が
創造されるべきだ。


参考 URL(『精神看護』連載:中動態の世界 )
http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1689101267
http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1689101300
http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1689101330
http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1689101351
http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1689101374
http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1689200016
http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1689200051

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最終更新
平成28(2016)年6月11日 午前6時49分
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