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2016年05月28日16:18

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悪魔のヴァイオリン弾き

 何の日Anniversaryによれば、昨日は、百人一首の日(「明月記」に文暦2年5月27日、定家が書寫した和歌百首が嵯峨の小倉山莊の障子に貼られたとあるそうな)であり、芭蕉が立石寺にて「閑さや岩にしみ入る蝉の聲」の句を詠んだ日でもあるとか。
また昨日は、宗教改革者ジャン・カルヴァンの忌日であり、作曲家でありヴァイオリニストであったニコロ・パガニーニの忌日だった。

 ニコロ・パガニーニには、チョットした思い出がある。
高校一年生の時だったか、真空管アンプを自作し、レコードプレーヤーと組み合わせて蓄音機をつくった。ドーナツ盤(今時、こんなモンは完全な死語やろうな)を鳴らして遊んでいたら、ある日兄貴がLP盤を買ってきた。パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番だった。

 当時、たしかLP盤は1枚1900〜2000円ぐらいしていたと思う。高校生の私奴のお小遣いでは、なかなか手がでないから、毎日同じLP盤をかけて聞いていた。そんな訳で、耳にタコができるほどパガニーニを聞いていた。誰の演奏しているものだったかは、もう記憶にない。
ちなみに、私奴自身が初めて買ったLP盤は、ベートーヴェンの序曲で、エグモントとコリオランだった。特にこれら序曲が好きだったという訳ではない、単に交響曲にくらべ短かかったのでLP盤だがお値段が安かったからだ。

 こんなことをボンヤリと思い出していたら、久しぶりで聴きたくなり、検索をしたらYouTubeに、諏訪内晶子の演奏するパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番があった。パガニーニの忌日に敬意をはらって、3回ほど聴いた。
本当かどうかは知らないが、パガニーニの悪魔的とまで言われた演奏技術は、悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたと言われている。たしかに、華麗な曲だ。
時代が違うからいいものの、ジャン・カルヴァンがいたら火炙りの刑に処せられていただろう。


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