先日、時間調整で映画を1本観るという機会があったが、なんと親友が選んだのが『 オオカミ少女と黒王子 』で驚いた。私は主演の二階堂ふみが嫌いではないので、まぁ、そういう選択もありかなと思ったのだが、これが大正解。実に清々しい学園ラブコメディーで、おじさんも久々に青春時代を思い出し、胸がきゅ〜んとしてしまったよ。
漫画が原作ということも知らなかったし、物語の展開があまりに都合良すぎるということもあるのだが、もはや、そんなことはどうでも良い。主要登場人物の周囲を描くだけで凝った撮影はなく、感心するような編集もないが、「 物語の柱 」がしっかりしているせいで、ちゃんと成立している。なんだか、役者さんさえいれば我々にもすぐ撮れそうなチープさだけど、反対に「 余計なシーンが一切ない 」から物語もすんなり入ってくる。道理で劇場に小学生、中学生と思しき若者たちの姿が多かったわけだ。彼らにもわかりやすい作りで、きっと楽しめただろう。たまにはこういう映画を観るのも良いものだな、と思った次第。
ちなみに終盤の舞台は神戸で、『 僕の彼女はサイボーグ 』のロケ地巡りをしたことを懐かしく思い出した。特に、南京町が出てきたのは良かったな。
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