mixiユーザー(id:1219102)

2016年02月24日23:36

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トーマス・ザンデルリンク

その実力が中々評価されない逸材だと思う。
東独で長期間にわたって、高い評価をされた名指揮者クルト・ザンデルリンクの息子。

先日亡くなったが、東独から優秀な才能を駆逐したと悪評の高い魑魅魍魎指揮者…いや政治家のクルト・マズアなんかがいたのだから、2002年90歳まで第一線で活躍したのは、奇跡的だと思う。

その息子はショスタコヴィッチから交響曲13番&14番の初演を任されたという逸話もあるのに、リリースしたCDは極めて少ない。

今から10年以上前になるが、当時ブラームスの交響曲に全く関心はないが一つくらいはあっても良いか…と購入したのが、このトーマス・ザンデルリンク指揮フィルハーモニア管による1996年発売の4枚組CDだった。
クルト・ザンデルリンク指揮と思って買ったのだと思うが、非常に知的でクールなブラームスという印象だった。
中々に優れた演奏であり、指揮もオケも立派なのに、激安、廉価盤扱いという不当評価。
多分HMVかタワレコで4枚組1000円とかだったと記憶している。

不思議な折り畳み型の青い紙ジャケの激安盤でCD2枚分の高さがある長ネットでは細いブック型。
中は何段か折り曲げるとCD4枚が1枚ずつ若〜中年〜壮年〜晩年の年代別のブラームスの顔の絵が描かれた中に上下の折り畳み紙に挟まれているという超変形ジャケット(写真参照)

https://www.discogs.com/ja/Johannes-Brahms-Philharmonia-Orchestra-Thomas-Sanderling-Le-Quattro-Sinfonie/release/3561971

改めて聴いても、非常に優れた演奏だと思う。
4番1楽章の冒頭、どちらかというと感情に流されそうになるメロディを全体の曲想を俯瞰し、極めて冷静に全体をコントロールしている。

イタリア盤らしいが、激安&名演、そして中々の高音質録音ということで、ネットでは評価が高い。
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