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2016年02月07日02:07

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朝まで生女性

昨晩は「朝まで生テレビ」をかけながら
寝てしまった。
明け方になって、テレビがつけっぱなしだったことに気がついて
消したけれども。

男女共同参画社会について
女性パネリストだけで話し合う、という一見画期的ではあるが
事前に想像するだけでカオス的な企画になっていた。
少しだけ興味を引いたので見ることにしたのであるが。。。

女性パネリストを集めた理由は
どうも今年で男女雇用機会均等法が制定されて
30周年という節目の年だから、であったようだが
まず冒頭でヒートアップしたのが
阿倍首相が掲げた出生率1.8に遠く及ばない
1.4前後を推移していて
少子高齢化社会に歯止めがかからない原因が
実は女性差別的な構造にある男性中心の社会にあるのではないか、と
いう疑問に対し、様々な視点で語るというものである。

子供を産みやすく育ちやすい社会に、という目標は構わないが
環境が整っていない、整っていないから
男性だけではなく女性も「産もう」としない、という問題に触れる。
ところが、女性の社会進出が遅れている、という問題に
途中から融合されて
結局は男性(中心)社会が、女性を抑圧しているのではないか、という
方向に話が逸れていくのである。

一部では、「国会から垂範を示さねば」という話になったが
先の男性国会議員による初めての産休、になると
「意味が違う」と片山さつきが反論し始める。
雇われて働いている労働者が、雇用者に対して
人生のイベントの一つである出産&子育てに際して
幾つか「休む権利」を有してそれを行使することが
スムースに行われることが望ましいことは
特に異論もないところだが
自らが公務としてこういうことをやります!と
手を挙げて立候補して任期を持つ、
公選で選ばれた議員、が税金を受け取って果たさねばならない仕事は
個人のイベントが優先されるべきではない、と
まず考えられるだろうと反駁したのである。

加えて、個人事業主同等の立場であるから
休んて居る間の休業補償もすべきではないし
仮に産休を取るのであれば、その間の自身の役割は
別の者に代理を委ねなければならないだろう、と
と指摘するのである。

もちろん、これは制度論であり
議員による産休・育休を取れるように制度を変えれば
これに沿って役割を果たされれば済むわけで
これが議論されていない、と「当たり前」の会話に引き戻すのである。
これにはうってつけの論客である
辻元清美が猛攻撃を仕掛けるのである。

30年という時の流れの中で
間違いなく女性の社会進出は進んだが
従来型の家庭モデルである「専業主婦」という女性の生き方が
少なくなってきたのは間違いない。
それでも女性自身が出産というイベントを経ても
「専業主婦は良いなぁ」と思っている間は
なかなか片山や辻元らの語っている次元に世間は変わらないというのが
実情ではないだろうか。

扶養者控除を無くしていくことで
誰もが働かねばならない世の中に作り変えようとしているのは
何となく分かるが
子育てを経てまで
女性たちも「本当は働きたくない」のである。
従って、子を持つ親である女性労働者の絶対数は伸びないばかりか
大多数が「お金のために」非正規雇用の労働者になる、のである。

もちろん、望ましいのは、
結婚して出産してもそれまでと変わらず働き続けることができる労働環境を
企業や社会全体が作り上げていくこと、であるが
男性の社畜化が進んでいる中で
ほぼ社畜には成りえない女性労働者が
単純比較で出世することも稼ぎ続けることも
難しいのだから仕方ない。
企業だって、
よく言うことを聞いて稼ぎ続けてくれる労働者を引き上げようとしてしまう
この流れに反していくためには
法律で「女性比率は何%以上」みたいなルールを厳格に当てはめていくしかないだろう。
因みに
僕の勤めている会社は88年から92年の間に
100人の正社員の新人を雇入れ、男女比率をほぼ半々にしたそうだが
現在はそのうちの60名程度しか残っておらず
辞めた40名の大半は女性であり、現在は10名程度しか女性は残っていないのだそうだ。
人事担当者が言うには
「産休制度を利用することが躊躇われる空気があったのでは」
とのことであるが、正社員の女性は今でも出産を機に退社する傾向にある。

仕事に全力投球してきた彼女たちが
「出産、育児に全力投球したい」と言われたら、引き止めるのも難しいのだ。
そして、再び働きに出ようという動きが鈍いだけなのだろうか。

結局は女性が生きにくい社会の中で
権利を主張しながら、その権利を行使し
同時に役割を果たしていくという労働モデルを確立していくのに
30年では足りなかったのではないか、と
感じるだけである。

男性が、というよりは
我々が幻想として抱きがちな
「女性が働くと子供が作りにくい」のは
実は間違いで、
先進国の中では女性の就業率が高い国ほど出生率が高い
とパネリストの嘉田某が言っていた。
データを出してきたがそれも間違い。

産みながら働きやすい国ほど出生率が高いのだと
単純に思った。
保育園や幼稚園の働き手に対する賃金の低さも問題視していたが
働き手の少なさは深刻な問題である。
知人が経営している幼稚園も保育施設の充実を目指して
奮闘しているが経営状態は良くない。
「お給料上げるためには、助成金がもっと欲しい」
と生々しい事を言っていたが、その通りだと思う。

そういうのも充実しないと、女性は社会に出ていけないのだ。
最大の原因は「実家から離れる」ことだけどね。
あらゆる問題は親と同居することで劇的に解決されるということも
彼女たちは議論しない。
恐らくはほぼ全員が親元を離れて「上京」したクチだからではないか
パネリストの一人がポロッと言っていたが
「核家族化もその一因だ」と。
しかし、そこはサラッと流してしまうのだから始末が悪い。

東京に一極集中していることが大きな原因でもある。
何故なら、東京以外の大都市も同様ではあるが
地方都市では、保育環境の悪さは
そこまで深刻ではないからである。

切り口は多様であるが
彼女たちのような女性ばかりが女性ばかりではないだろう。

片山さつき(自民党・参議院議員)
辻元清美(民主党・衆議院議員)
荻原博子(経済ジャーナリスト)
嘉田由紀子(前滋賀県知事、びわこ成蹊スポーツ大学学長)
河添恵子(ノンフィクション作家)
春香クリスティーン(タレント)
三浦瑠麗(国際政治学者、東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員)
水無田気流(詩人、社会学者)
横田響子(コラボラボ代表取締役)
吉木誉絵(作家)

これだけ女性がズラッと居てて
何人が子供産んだ経験があるというのだ。
その数か少ないのは「産みにくいから」ではなく、
彼女たちが選択した結果であることは間違いないだろう。
つまり、総体としては女性自身が少子高齢化を選択しているのである。
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