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2015年11月26日22:03

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伊東深水展  後期展示・・・・名都美術館

香嵐渓の後、長久手市に向かった。

車で行くと、40分くらいで着いた。

再び 名都美術館で 「伊東深水展」を観た。

前期展示のものの方が良かった。

前期にも展示されていたが、深水が13歳の頃に描いた「新聞売子」は、もう才能の片鱗がうかがえた。

新聞売子の背景に、道端で立ち話をする女性が描かれていて その姿が 妙に美しかった。

「春宵」(1931年)は、美酒のほてりにうっとりとした芸妓が欄干にもたれて、ひらひらと散りかかる花びらに眺め入った情景を描いていて、背後には朧月に浮かび上がる満開の桜。
美しい! これこそ、美人画の素晴らしさだ。と、思った。

名都美術館には、なかなか名品が多い。

上村松園の絵も良かった。

「雪の宵」(1931年)は、東京国立近代美術館の所蔵である。
白梅が匂い立つ初春の頃、二人の女性が淡雪に覆われた銀世界を歩みゆく姿が描かれている。
互いにそっと身を寄せ合い一本の傘に収まる姿は 印象的であった。

「鏡獅子」(1934年)・・・この絵は 以前にも観たことがあった。

深水の作品として、珍しいと思ったのは、「浄晨」(1930年)で、露天風呂を楽しむ女性の姿を湯煙越しに眺める構図になっていた。斜めにせり出した岩場と生い茂る木々などが繊細に描き出されていた。勢いよく流れる川の表現も 見事だと思った。

「黒いドレス」(1956年)は、大内順子さんをモデルに描いた絵であった。凛々しい眼差しに意志の強さをにじませたシャープな顔立ちと細身の体型が印象的な女性を描いていて、いかにも現代の女性という感じがした。

前期展示の 木暮実千代さんをモデルに描いた絵とは 全然違う描き方だった。





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