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2015年09月25日05:29

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塩澤幸登 『格闘者 前田日明の時代 1 戦後史記 列伝 戦士 第一 青雲立志篇』  茉莉花社(発行)河出書房新社(発売) 2015年6月刊

昨日読み終った本。
塩澤幸登 『格闘者 前田日明の時代 1 戦後史記 列伝 戦士 第一 青雲立志篇』 http://goo.gl/yHndsG #bookmeter 茉莉花社(発行)河出書房新社(発売) 2015年6月刊。

六月に福岡市総合図書館へリクエスト用紙を提出したが購入してもらえず、三ヶ月待たされて、福岡県立図書館から取り寄せてくれた、1947年生まれの元雑誌編集者なノンフィクション作家が書いた、1959年生まれのプロレスラー・格闘家の伝記全三巻の一冊目。

1977年7月、18歳で新日本プロレスに入団した前田日明が1982年2月に英国へ遠征、米国フロリダ州タンパのカール・ゴッチ道場での二ヶ月を経て、1983年4月に25歳で帰国するまでが描かれています。

凱旋帰国した前田を、1955年生まれの私はTV、後楽園ホール、蔵前国技館で熱心に観戦していましたから、懐かしく、興味深く読みました。

「前田日明の人生の軌跡をたどった本は、単行本・ムックの体裁ではこれまでに四冊、出版されている。…先の二冊は、誰かが(ゴーストライターが)前田にインタビューして、それを一人称でまとめた本である。…内容はいずれもプロレス的で、いかにもプロレスラーの本らしい」p.217 第五章 15の夜、あるいは絶対の孤独

私はその二冊目、前田日明『格闘王への挑戦』講談社 1988.10 の文庫化 1993.1 を持っています。

「わたしといっしょに本を作ることが決まって、前田は「オレは自分の息子に自分がどんな人生を歩いたかをきちんと説明しているような本を作って欲しいんです。

プロレス的な本はもうたくさん。

この形で本が作れるのであれば出版社もどこでもいい。誰が書くか、それがオレには一番重要なんです」と、わたしにとっては光栄だが、かなりプレッシャーになることをいった。

もちろん、わたしはいままで、いい加減な気持ちで自分の本を書いてきたつもりはないが、モノ書きとしての気持ちをあらためさせられるような前田の言葉だった。」p.218

「息子が生まれて、ある日、考えたんですよ。息子が二十歳になったときに自分は七十歳。
息子が三十歳になったころ、自分は日本人の男の平均寿命を超えているんですよ。

父親がどうやって(必死に人生を)生きたか。そのことを息子になんとか知って欲しい。

そういうことを考えるようになったんです。しかも、プロレスラーの場合、七十歳まで生きられずに死んでいく人が圧倒的に多い、そういうことを考えたら、自分の過去をチャンと記録した本格的なヤツを作っておきたいと思ったんです。」p.45 第一章 原初の記憶、幼年時代

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309920580/
http://www.amazon.co.jp/dp/4309920586

https://goo.gl/TStKLz
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