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2015年09月20日09:59

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マスドライバー(3)

NASAが宇宙開発用マスドライバーにその技術が使えることを期待し、資金提供してい
るのが高速鉄道インダクトラックだ。インダクトラックはいわゆる「磁気浮上式鉄道」の
一種である。JR東海が推進しているリニア新幹線もこの磁気浮上式鉄道の一種だ。

磁気浮上式鉄道とは文字通り磁力でもって車体を浮かせ、地面と接触を無くすあるいは極
小化して高速移動を可能にする、という思想で開発された鉄道である。インダクトラック
は、浮上するのに永久磁石を使う。日本のリニアは電磁石を使う。ここが違いだ。

永久磁石だから浮上するのに電気が必要ない。まあ結局リニアモーターで推進するから、
電気は必要だが省電力でっせ、ということになるのか。NASAの構想ではこいつを応用
して、ロケットを時速950キロくらいまで加速してから撃ちだすんだそうだ。

これによって30%〜40%の燃料が節約できるという。リニアモーターを動かす電力を
どうするかだが、原子力でも良いし再生エネでも良い。ロケットって燃料とそれを燃やす
ための酸化剤も自前で持っているものだから、3〜4割も燃料節約できれば相当軽量小型
にできそう。

今のところこが一番実現性高い計画かな。リニアモーターも磁気浮上式鉄道も既に実用化
されている技術だしな。さっさと作れやアメリカ。日本もどんどんやれ。でもこれって、
マスドライバー言うよりもカタパルトっていうほうが適当かもね。

カタパルトと言えば空母だ。アメリカの空母は蒸気カタパルトを持っている。ニミッツ級
空母のカタパルトはF−14トムキャットを約3秒間で時速250キロまで加速する力が
ある。飛行機飛ばすなら十分だが、宇宙ロケットとなるとちょいと速度不足だわね。そこ
でリニアモーターというわけなんだろう。次期米海軍主力空母ジェラルド・フォード級は
リニアモーター式のカタパルトを装備するそうだし。

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