公立小中学校の卒業式、入学式当日は教育委員会の指導主事が狂ったように学校に電話をかけまくる。1分1秒を争うように起立しなかった教員。君が代を歌わなかった教員の数を調べまくっているのだ。これらの結果は即座にまとめられ、県教委に報告され、文科省で集計される。
明らかに異様な光景の根底にある目的はもちろん教育統制にあることは明白だが、この論理で本来学問の自由を体現する場である大学にまで持ち込もうとすることに背筋が寒くなる思いである。
洗脳により自分の脳で考えることを止めてしまった若者を操るのはたやすいことだ。
学問の健全性を守る最後の砦である大学をも侵略しようとする企みの危うさは、その手法の幼稚さと品の無さに集約されている。
言わされた感アリアリの文科大臣も集められた学長連の失笑も、アホな文科省官僚の無能ぶりを披露しただけのこと。
愛国心という言葉は好きではないが、押し付けられる愛ほど迷惑なものはない。
敗戦でやっと手に入れた「自由」がこうした形で徐々に奪われていくのを見るにつけ、僕らは一体何を学んできたのだろうと思う今日この頃である。
■卒業・入学式での国旗国歌、86国立大に要請 文科相
(朝日新聞デジタル - 06月17日 03:51)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3470202
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