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2015年06月16日10:36

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日本初公開、レオナルド・ダヴィンチ画「糸巻きの聖母」

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今日の朝刊の第一面にあった
レオナルド・ダヴィンチ画「糸巻きの聖母」日本で初公開
(来年1月から東京江戸博物館)
という記事が目に止まりました。

この作品は、英国エディンバラの
スコットランド・ナショナル・ギャラリーで寄託公開されているもの。
20世紀以降、ロンドンとミラノ以外に貸し出されたことがない作品が
来年の日伊国交樹立150年を記念して東京で特別公開されるということです。
盗難に遭ったときいていましたが、窃盗団から取り戻したようですね。

私はこれまでレオナルドの主要作品では、
イタリア、フランス、英国の外遊時や日本で公開された特別展などで
「モナ・リザ」、「最後の晩餐」、「岩窟の聖母」、「聖アンナと聖母子」(2種)、
「洗礼者ヨハネ」、「東方三博士の礼拝」「聖ヒエロニムス」、
「白貂を抱く貴婦人」、「受胎告知」などを見てきました。

レオナルドはフェルメールと並んで、作品が少ないですね。
せっかく「糸巻きの聖母」がスコットランドからはるばる日本へ来る!
ということなので、せっかくなので見てみたいとは思います。

ちなみにレオナルドの絵画でもっとも好きなのは
ルーブル美術館所蔵の「聖アンナと聖母子」です。
安定感がある三角形の絶対的構図の中にムーヴメントがあって、
絵画全体に生気が宿っている感じがしました。

しかし、「糸巻きの聖母」はレオナルドの作品としては
あまり好きじゃないというが本音です。
地質学的な知見を活かした岩の精緻な描写や
ぼかしの手法「スフマート」が駆使されているとのことですが、
これまで見てきたレオナルドの作品に比べると

・構図に安定感がない。
・人物の表情が冴えない。
・全体的に生気が感じられない。

という率直な印象を受けています。
別に贋作と言っているわけではないし、
実作をみて印象が変わるかもしれませんが…。
やはり大事だと思うのは、
実作から醸しだされる画家の気配でしょう。
どこまでその画にのめり込んでいたのか
感じられますからね。

先日、西洋美術館でみた
ヨハネス・フェルメールに帰属すると考えられている
「聖プラクセディス」(寄託作品)をみた時の印象と似ています。
この作品からは、
これまでみたフェルメールの作品のようなオーラがなかった。
真偽がはっきりしていないから「帰属」とあるのでしょう。

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