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2015年06月02日23:01

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2台のラジオで聴く〜という立体音楽

5/30の午後8時24分に
小笠原諸島を震源としたM8.5の巨大地震が起きた夜、
私はカシマスタジアムでサッカー観戦中でした。
試合が終わった午後9時前、すぐに車に飛び乗り家路に就きました。
カーラジオで地震報道をずっと聴いていましたが、
午後10時になると、FM放送に切り替えて
片山杜秀氏の「クラシックの迷宮」を車の中で聴きはじめました。

当夜、NHKアーカイブの音源の中から
別宮貞雄作曲の立体音楽物語「大男の庭」が流れてきました。

立体音楽って言葉、
私は初めて聴きました。

片山氏の解説では、
まだFM電波によるステレオ放送がないころ、
AMの第1放送、第2放送を2つのラジオで同時に鳴らし、
2つのラジオをスピーカーに見立てて並べて配置することで、
ステレオ放送のような立体的な音響を
家庭でも聴くことができるような試みをしていたそうです。
(ラジオ第1を左チャンネル、ラジオ第2を右チャンネル)

ラジオが2台ないとステレオ放送として成立しませんが
なかなか画期的ですよね。

ステレオ放送が当たり前の時代に生まれた私にとって
それは音楽実験的な試みのように感じられて
とても新鮮な感じがしました。

帰宅後、調べてみると
1954-1966年にかけて「立体音楽堂」という
NHKラジオ第1+第2を同時につかった番組が
実在していたようです。

音響装置が高価だった時代、
家庭でステレオ放送を楽しむために
放送局やリスナーがいろいろ努力していたことが
すばらしいと思いました。
しかし、AMの2局を音楽で独占してしまうということは
なかなかの英断でしたね。

ただその夜のような巨大地震が起きてしまい
ラジオ第1で地震報道が流されてしまった時は
番組は成り立たなくなってしまうかも…w。

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