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2014年12月22日11:17

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小さき挽歌

先日、ある歌会へ出席するために上京しました。
その会は毎月、歌誌を出版するほど活発で
会員の方々は熱心に短歌を詠んで寄稿しています。
私は会員というわけではありませんが、
年に数回、お誘いがあって
参加させていただきます。

歌会の時、
かならず一首、披露しなければならないのが
私の悩みです…。
人がつくった短歌を鑑賞するのは好きですが、
自分でつくるとなると、なかなかたいへんです。

歌会で披露する歌を提出する期限がせまった11月末、
どーしよう…、何を詠もう…と思案していましたが、
東京・青山の外苑前のいちょう並木の前を通りかかった時に
ある映画のラストシーンを思い出し、
その時の心境を詠みました。

不器用な
寡黙のひとゆく
あきの陽に
映える銀杏の
黄色いハンカチ

私のような素人が詠んだ歌ですが、
ベテラン歌人に皆さんが
とても褒めてくれたので、
嬉しかったです。

万葉調のように二句切れになっている…とか、
場面の切り替えの速度感がおもしろい…とか、
景色を詠んでいるだけなのに、気持ちがよくあらわれている…とか。

誰のことを詠んだ歌かは明らかですが、
歌では「ひと」としました。
映画の「映」、銀幕の「銀」という漢字を
その「ひと」の記号として
五七五七七の中に入れたのが
私のこだわりです。

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