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2012年12月15日08:42

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石狩・千歳B級グルメ、名物・炭焼鶏半身&釜めし「鳥万'」(12/8)

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先週土曜日8日は、今日廃車にするカプチーノで最後の旅に出て、泊めてくれるというマイミクさん宅を訪ねて千歳に行った。

大雪で運転は大変だったが、20時前に千歳に着いた。

マイミク氏も札幌の職場から帰宅しており、クルマを停めたら一緒に食事がてら雪の中千歳の街へ。

「昭和28年前身の店(鳥元)から続くちょっと名物」という看板が掲げてある「鳥万'」が前から気になっていたが、前回千歳訪問時はテイクアウト専門だと言われ、お店で飲めないんじゃとあきらめたのだが、この日はきちんと営業している雰囲気だった。

聞けば事情があって一時期テイクアウトのみで営業していたことがあったが、今は通常営業を再開し、お店で飲めるようになったとのことで入店。

店内は小上がりのみ、4人掛け掘りごたつ席4組だけで、先客が1組いた。

まずはボクはハイボール、マイミク氏はビールで乾杯し、早速名物の「炭焼鶏半身」を注文しよう。

「炭焼鶏半身」は2種類あり、「約3人分目安で75日飼育の1/2羽」という大(1700円)と「約1人分目安30日飼育の1/2羽」という小(940円)があり、せっかくなので「大」を注文。

注文を受けてから炭火で丁寧に焼き上げるため30分ほど掛かると言うので、それまでのつなぎに「近隣農家のいろいろポテトフライ」も注文。
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中が赤いのと黄色いの、白いのなど3種類のじゃがいもが出てきた。
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さつまいものように甘いのや、ほくほくしているイモなど、それぞれ味わいの異なるほんのりカレー粉風味のじゃがいもで楽しい。

そして、しばらく待つと「炭焼鶏半身」も焼き上がった。
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なかなかの迫力である。

でかいが7切れに切り分けられているので食べやすい。
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味付けは塩だけのようでシンプルで、千歳は自衛隊の街だからかちょっと塩辛いが、時間を掛けて丁寧に焼き上げただけあって焼き加減が絶妙で、もさもさしているが鶏の旨味が濃い部分やジューシーな部分などいろんな部位が楽しめ旨い。

この味が昭和28年から千歳で支持されてきたんだから旅行者が塩辛いとかとやかく言うものではない、旨いものは旨いんだし、これでいいのだ。

3人分目安だなんて言うが、腹ぺこメタボオヤジ2人は「うん、旨い」以外発することもなく黙々と夢中でかぶりつき、ペロリ平らげてしまった。

3人分を2人で食べてしまったが、まだいける。

釜炊き釜めしもイチオシの店らしいから、締めに釜めしだな。

釜めしは4種類あったが、ここは鶏で決まりだろうと2人同じことを考えており、「鶏釜めし(940円)」を注文。

釜めしも注文を受けてから炊き始めるから30分掛かるが、飲みながら待てばいいだけの話で全然構わない。

すでにほろ酔いだから、退屈することなく2人で鶏の半身焼きの話や廃車にするカプチーノなどの話で盛り上がっている間に炊き上がった。

それにしても、釜めしのフタを開ける瞬間というのはときめくなぁ。
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おっ、何だこれは、想像していたものとは全然違っており、「1度焼いてから入れて炊いたのか」と感嘆の声を上げてしまった。

鶏はちょうど2個入っていたから、1個ずつ半分ずつ茶碗に取り分ける。
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何とびっくり鶏は焼きつくねで、おこげもいい具合だ。

想像していた釜めしとは全然違うオリジナリティーあふれる鶏釜めしだが、炊き立てで旨い。

半身焼きといい、釜めしといい、ほかの店にはない旨い名物があるいい店じゃないか。

この後店主の手が空き厨房から出てきていろいろ話を聞かせてくれた。

元々先代が千歳の歓楽街でやっていた「鳥元」で昭和28年から出していた炭焼鶏半身が名物になっていたそうだ。

息子達は皆継ぐつもりはなく、それぞれジャンルの異なる飲食業界に進んだ。

2代目もフレンチのシェフだったらしいが、先代が具合が悪くなってきた頃、子供の頃から食べていたおいしい炭焼鶏半身の灯を消してはいけないと思い立ち、現在地に移転して店名を「鳥万'」に変えて引き継ぐことにしたんだそうだ。

その後マネジメント一切をやっていた母親が倒れ、不慣れな経理を2代目自身がやらなければならなくなりお店どころではなくなり、一時期は店舗営業は休んで持ち帰り専門で細々と続けてきたが、同級生の助っ人が手伝ってくれるようになって営業を再開し、今は助っ人とのコンビでやっているそうだ。

しばらく持ち帰りだけになり迷惑掛けたから、再開してからは年中無休で営業するとの意気込みである。

ただ、炭焼鶏半身は名物だが、焼き上がるまで時間が掛かり、待つことを不満に感じる客も多く、手抜きできない性格でもあり注文が重なるとさらに待たせることになることに悩んでいたそうだ。

そこで、昔からの名物の大きな炭焼鶏半身だけでなく、鶏半身揚げが名物の小樽の某有名店や千歳市郊外の某有名バーベキュー店が使っているのと同じ30日飼育の1羽700gサイズの青森産の炭焼鶏半身も導入したんだそうだ。

こちらは小さい分20分弱で焼き上がり、待ち時間も短縮できるとのこと。

元々の炭焼鶏半身「大」は変わらず厚真町にある日本ハムの養鶏部門の日本ホワイトファームで生産された1羽1400gの鶏を使っており、同じブロイラーでも青森産の方がジューシーで、最近は青森産の方が人気が出てきたらしい。

このため、持ち帰り用には時間の掛かる「大」は辞め、代わりに某有名フライドチキンチェーンが使用しているのと同じ鶏を「中」として提供している。

お店では昔ながらの炭焼鶏半身「大」をずっと続けていくのか、時代に合わせて小と中に切り換えてしまうか悩んでいるところらしい。

一見の客の意見なんて聞く必要もなく店主が決めればいい話だが、相談されたので好き勝手に言わせてもらった。

昔からの味に愛着を持っている客も多いわけで、分かっている客は30分待ってでも「懐かしのいつもの炭焼鶏半身」が食べたいはずだから、青森産や某有名フライドチキンチェーンと同じ鶏を導入するのは構わないが、予約のみでもいいから60年もの間愛され続けてきた昔から変わらない厚真町の鶏を使った炭焼鶏半身は辞めずに続けて欲しいと意見した。

昔ながらの炭焼鶏半身の鶏が代わっちゃったらそれは昔からの名物とは違うものになってしまうのだ。

ほろ酔いで聞きながら答えたから正確ではないかも知れないが、そんな話をしたように記憶しているが、遅くなったので切り上げ、会計すると2人とも4杯ずつ飲んで5700円で済んでしまった。

ともかく、前から気になっていた伝統ある炭焼鶏半身・大は今も存続しており、ようやく食べることができてよかった。

応援したい店が1つ増えた。
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