人間、生きていくには目標が必要である。
つまり、師と仰ぐ人物を探すことだ。
高校時代、進路指導の先生がこう言った。
<strong>世の中に出ると、くだらないことばかりを聞くことになる
社会人になると、いい意味で叱ってくれる人が少なくなる</strong>
実際、そのとおりだった。
大学卒業後、オレは農業大学校に入り直した。
そこで出会ったのがB先生、まさに人生の達人みたいな人だ。
彼の理論は 「バカは早期に退学させる」 というユニークなものだ。
なぜかというと、ムダな学歴は人間性に悪影響を与えると考えているからだ。
その一方、学習意欲の高い生徒にはとことん教育を施す。
つまり、孫子曰くところの
<strong>卒を見ること嬰児の如し、故にこれと深渓に赴くべし</strong>
を実践するということだね。
オレが農業試験場の研究員になれたのは、彼の尽力の賜物であった。
足を向けては寝てはいけない、そんな人物だ。
オレの目標は、そのような人徳者の下で働くことだ。
いい仕事をするには、それが不可欠だと思う。
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