mixiユーザー(id:1057202)

2009年11月25日23:24

34 view

恩寵の不意なる一撃

我が弟子が南インド・アルナーチャラの元に滞在して今日で約2週間、今日はなかなかエポックメイキングな日であったらしい。


奴はインドは初めてなのだが、エジプトやらタイやらベトナムやらの「バックパッカー旅の経験」があるので、まあ独りでも大丈夫だろう・・・と思っていたのだが、一つだけ奴には致命的弱点があって・・・「大の虫嫌い」なのである。

以前部屋の中で出くわした「大きな蜘蛛」にびっくりして文字通り「腰を抜かして」動けなくなった・・・・というほどである。


そんなわけであるから、アルナーチャラに着いてからかなり苦労したようだ・・・・まあインドざんすからねえ、アヒンサー(不殺生)の精神がリアルに機能しているかの地にあっては、当然の事ながら虫たちも「旺盛な生命力で大地に満ち溢れている!」わけであるから・・・(笑)


ただでさえ綺麗好きでもある弟子には、インド的混沌・カオスの世界はかなり困惑するものでもあろう・・・ラマナ・アシュラムの環境はゲストルームにしても標準的な安宿よりはメンテナンスがしっかりしている方だと感じるのだが、それでもやはり日本の「強迫的衛生概念」に感覚基準が合わされているとなかなかしんどいのかもしれない。



そんなわけで、ここ2週間は弟子にとってはかなり「タパス(苦行)」の日々だったらしく、「もう帰りたい・・」とすら思われたようだが、幸か不幸かチケットはフィックスなので帰路便の日時変更不可能・・・頑張るしかない、と結構悲壮感あふれる状況だったらしい。


だが、奴がいるところはアルナーチャラである!!

弟子にとってもアルナーチャラはサットグルなのだから、彼が無意味無駄に弟子にタパスを要求するはずがない・・・これはイニシエーションとしての一つのプロセスなのだ。

・・・・ということを説教しようか?と思っていたら、今日に至って転機がおとずれたようだ↓

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1347254565&owner_id=17325185

また私宛のメールには、

>>>

前半のタパス、後半の緩み、とでも言うか・・・まず苦がありそして楽へと。インドの強烈なところをまず見せておいて、「さあ、どうだ」と。「馴染めるか、それとも去るか」と。

そして耐え忍んだ(笑)のち、楽を与える。これで私は本当に身体の力が緩んだ。まるで最初の恩寵・・アーサナやったあと座ってたときのように。

心身ともにほぐれてリラックスしてる・・・前半のあのガチガチの身体で「リアルな体験」なんて得られるわけないし、もし与えられたとしても気づかなかっただろう。

<<<

という報告が書かれていたざんす。


さあ、これで残りの期間はきっと「新たなる地平」となることであろう!!

師匠としては、弟子の次の課題は、

「ラマナ=アルナーチャラ」である!!・・・ということをしっかりとリアルに体感することざんすねえ。

というのもこの感覚は、現地の信奉者達にはあまりにも明快に受け入れられているバクティの根幹でもあるからで、これはラマナ関連書籍からだけではなかなか実感することが困難な、まさに現地にいる者にとっての「最大の学びの契機」でもあるのだ。


紹介した弟子の日記の中に、

〜あぁアルナーチャラの方からだ・・って意識が流れた途端 どわぁ〜って涙が出てきた 「え?何なに?」って思う間もなく〜


という記述があるのだが、これは私なども全く同じざんす。

アルナーチャラを眼前にした時不意に湧き上がってくるそれは、あまりにも強烈な至福の一撃・・・もう「うぎゃあ!」となってしばし絶句するしかないとてつもない「無限の愛」というような壮絶なまでに崇高なエネルギーなのだ!!

(私の脳裏にはこの瞬間にはいつも条件反射的に「クナ&ミュンヘンフィル63年のブル8の第4楽章コーダ」が轟き渡るざんす・・笑)


そして弟子よ、その同じ恩寵が、君の大嫌いな虫たち一匹一匹にいたるまで分け隔てなく注がれているのだ!!・・・


今年は12月1日にこのアルナーチャラの頂上に聖火が点火されるざんすよん!!・・・その聖火は、アルナーチャラの本性が「天地を貫いて屹立する巨大なる光の円柱」であることの象徴なのだ。

南無大師遍照金剛、OM NAMO BHAGAVATE SRI RAMANAYA ARUNACHALA SHIVA 
0 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する