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2007年11月18日02:01

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アルナーチャラの世俗的現実

今回もコミュの方に掲載した文章の転用ざんす。↓




今現在のアルナーチャラの世俗的現実についてもレポートしておきたいと思います。

もう随分以前にアルナーチャラに行かれた方やまだ行かれたことのない方は、よく引き合いに出される「ホール内では針一本落ちただけでその音が響くような静寂」という文章に想像を豊かにされる方もあろうか?・・・と思います。

実は私も初めてのときはそれにかなり憧れてアルナーチャラへ出向いたわけですが、残念ながらそれはもう半世紀以上前のインドです。

ティルヴァンナマライは決して深山幽谷の地ではありません、そこそこ発展している地方都市です、インド全体が経済成長まっしぐらに進んでいる今日にあって、アルナーチャラの周辺も古きインドから脱皮しつつあるのが現実です。


これはある知人が最近のアルナーチャラについていろいろ教えてくれ・・というリクエストに対して書いたメールですが、プラーベートな部分を伏せて公開したいと思います、これからアルナーチャラに行かれる方は参考にしてください。


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さてさて、○○さんとあちらでお会いしたのは確か99年の秋ごろだったと思いますが、あれからもう8年ですね、当然ながらあれこれと変化していますよ。

もっともアシュムの内部はそんなに大げさに変化はしてないですけどね(笑)、あれから新しく出来た建物として、アーカイヴ・ミュージアムというのが一番大きな施設です。

シンガポールのお金持ちの信奉者のドネーションで建てられまして、2003年夏に完成。アシュラムで唯一「空調装置」が稼動している建物です・・・要するにラマナがつかわれていたあれこれの調度品や手書き原稿、写真ネガ原版などの「歴史的資料」を保管・展示する為の建物・・・・資料保管のために空調が効いているわけです(笑)


視聴覚室まで用意されています(ラマナの動画を鑑賞しよう、という目的でしょうけどね)・・・・ところがこの建物、実際には殆ど真っ当に運用されてません、一般公開されてないのですな、内部を見るにはアシュラム首脳陣にお願いする必要があります、そしてアシュラム内で唯一の「写真禁止区域」でもあります(私は許可を得て何枚か撮影しましたが・・)。


そんなわけで他の施設とは異なり、「気軽に入れない場所」ですので私もこれまでに3回しか中を見ていないです。今年の滞在中に東京ヨガセンターご一行様の案内をした時に、出発日の最後の最後でゼネラル・マネージャーのマニさんが「時間があるのなら見学していかないかね?」と言って下さり久々に中に入りました(笑)


その他には改装・改修工事が好きなアシュラムですから、あちこちで○○さんの記憶とは様子が違っている事でしょう・・・結構頻繁に作業しているので、私も撮り貯めた写真がアップする間もなく過去の記録になったりするくらいですよ(笑)

特に裏門から続く登山道の整備状況・・・先日ヤフーフォトに掲載しましたが、かなり整備されているでしょう?・・・それからミクシィのコミュにも書き込みましたが、05年8月にタバコの火の不始末で山火事が発生したことにより、原則としてアルナーチャラの中を歩く際には、森林保護局の発行するパーミットが必要になりました。

ただしこれは乾季・酷暑季だけの限定期間であり、今年は8月にも大雨が続いた事もあり私の滞在中は不要でしたけどね、かなりインド的なアバウトな運用のようです。


後はまあ新しいゲストハウスがいくつか建築されたことぐらいかな?それから長期滞在の許可はなかなか難しくなってきたようです、幸いにして私は毎回希望通り許可が出ますが、普通はリピーターでも3週間がリミットの模様です。


大きく変化したのは周辺の状況でしょう。


正門前に「ラマナ・スーパーマーケット」という店が出来て、外国人向けになかなか商売が上手く、最近は殆どの生活必需品がこの店で買えるので、あんまり街中まで買出しに行かなくなってしまいましたねえ(笑)・・・ポンティのオーロビンドのところで作ってるあれこれの製品なども入荷されるので、ちょっとしたお土産までここで揃えられますからね。


それから私の知る限り周辺に4軒のネットカフェがあります、それも当初はダイヤルアップでバックアップ電源もないのでかなり苦労しましたが、現在は光ケーブルも入ったようで、サクサク状態、停電してもバッテリーで暫くは使えたりするしね、クーラーの効いた店もあり、暑いさなか扇風機だけでマシンの熱に汗だくでキーボード叩いていたのが嘘みたいですよ(爆)


アルナーチャラの麓には、あるNGO団体が作った遊園地もあります・・・もちろんテーマパークじゃなくって手作りの遊具がたくさんある公園みたいな感じですが、庭園もありこれが結構センスがいい(まあ管理してるのが西洋人だからですが)・・・結構家族連れで賑わってます。その他インナー・プラダクシナ・ルートも結構整備されたようです(これは私は全然歩かないのでよくわからない・・・今後の課題の一つです)


一番変化の激しいのはギリプラダクシナの風景ですよ、バガヴァンブリッジが新しくなった(かってバガヴァンが休まれた欄干は撤去されてしまった・・・よってもうバガヴァンブリッジとは言えないのだが)他、あちこちのリンガムが次々と立派に改装されました・・・8方位リンガムでは最後まで鄙びた風情だったヴァーユリンガム(北西)も今回改装工事が始まっていました・・・次回行く頃には完成している事でしょうね。

それに新しいお寺やアシュラムなどが増えました、また不動産ブームということもあり一般住宅も増加の一途を辿っています。

さらには遊歩道まで出来つつあります・・・アシュラム正門前も今後幅員延長するそうであの辺りに並んでいた小汚い茶店達は軒並み撤去されました、もしかしたら遊歩道が一周するのかもしれません。


バスターミナルも改装工事が始まりましたからね。


ビッグテンプルも拝願料とか徴収するようになったし、警察のセキュリティチェックもやるようになりました・・・まあ大きなヒンドゥ寺院なので、一応モスリム過激派のテロ攻撃対象リストに入るようですから。

マドラスからの国道もハイウェイ化され(なんと片道2車線上下線完全分離の!)、マドラス空港からだとタクシーなら時間帯によっては3時間切ることもありますよ。


物価はアシュラムにいる分には宿代や食事代がどの程度なのかわからない(笑)、オートリキシャは最近の原油高騰でやはり値上がりしてます、ビックテンプルまで20ルピーですね。


まあこんな具合かな?もっともツアーで始めてくる分にはあんまりその辺がわからなくても構わないと思いますけどね、アシュラム生活の本質自体は殆ど変化してませんしね(笑)



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以上です。

ちょっとがっかりされた向きがあるかもしれません・・・正門前が交通量の激しい道路なので現実としては、かって「針一本落ちる音」が聞こえたホールには行きかう大型車両のノイズが聞こえてきますし、団体客の来訪も多くざわついている事も少なくありません。


ではありますが、アルナーチャラは太古よりそのままのお姿でそこに鎮座ましましており、その圧倒的な臨在感はあれこれのノイズをものともしない「静謐」さをもたらしている・・・ことも事実です!

そしてその独特なシャンテイな波動を感じ取る事が出来れば、ラマナ・マハリシは肉体なきグルとしてそこかしこに臨在されていることをリアルに直接体験できるでしょう。

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