カフェでオリヴィエ・メシアンの「鳥のカタログ」(ナクソス)を聴きながら本を読んでたのだが、とても気分よく過ごした。「鳥のカタログ」のCDの中でもナクソス盤(p:ホーカン・アウストボ)は冒頭に「鳥の小スケッチ」(全6曲)が入っていて、とても気に入っている。「鳥の小スケッチ」は「鳥のカタログ」のようなのびのびとしたスケールの大きさは無いが、そのかわり小鳥感に溢れていて、とても心地いい。またこの録音は音の響きが独特で(というかナクソス独特の響きなのだが)、この音の響きがとても好きなので、評判の高いドイツ・グラモフォン盤(p:ウゴルスキ)などよりも聴く頻度が多い
僕が昔から鳥が好きなのは、物心つく前の小さいときから家でずっと小鳥を飼ってたからかもしれない。インコ、文鳥、カナリアなど、ずいぶん沢山の小鳥を飼った。で、歴代の小鳥の中でも小学生のときから飼ってた文鳥は最も好きだった。桜文鳥(グレーの文鳥)と白文鳥。どちらもオス。生まれたばかりのヒナのときに買ってきて、結局13年も生きていた。13年といえば文鳥の中でもかなり珍しい長寿の方だ。
この桜文鳥と白文鳥はあまり仲がよくないので(どちらもオスだからだろうか)別々のカゴに入れていた。10年過ぎた頃にどちらの文鳥も目があまり見えなくなったようだけど(眼球が白くなった)、それでもエサと水の場所だけは分かるらしく、カゴの中で手探りのように器用に動いていたものだ。
最初に死んだのは桜文鳥。すると不思議なことにその翌日に白文鳥も死んだ。同じときに買ってきたので寿命も同じようなものなのかもしれないが、相次いで死ぬというのが不思議だった。白文鳥はとなりのカゴにいつもいた桜文鳥がいなくなったのが分かったとしか思えない。お互いに鳴き声で何らかのコミュニケーションを取っていたのだろう。もしこれが文鳥1羽だけだったらそんなに長生きしていなかったのではなかろうか。
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