俺はまだまだチキンライスでいいや♬

　我々が過ごす現代は、所謂「飽食」の時代と言われ、お金さえ払えば大抵の食料は手に入ってしまいます。
　さて、タイトルに挙げた、チキンライスと言う曲は昔を懐かしんで描かれた風景描写の部分が大半なのですが、これを現代の私達に当てはめるとどうなるでしょうか？今回はそれらについて見てみたいと思います。
　先ずこの「チキンライス」と言う曲の背景ですが、著者は非常に貧しき家庭に生を受けた様です。ここから言える事は、昔の日本は食料難であり、たまに行くレストランでさえ子供はその両親に気を使い、クリスマスだと言うのに「チキンライス」を注文する訳です。
　勿論この様な考えを持てとは言いません。現代は現代の生き方があります。しかしながら考えて頂きたいのは、食糧難の頃は「チキンライス」でさえレストランで注文する程貧しき家庭が目立ったと言う事です。
　ここから解る事は何でしょうか？それは、昔の日本人は日々の糧を得るのにも必死で、増してレストラン等と言う高級な場所へは、クリスマスくらいしか行ける余地が無かったと言う事です。
　さて、そんな社会にあって、その子供は子供なりに一生懸命その両親に気を使い、本来なら「七面鳥」を食したい。そんな気持ちを抑制し、自ら慎みを以て「チキンライス」と声にならない声で、発話したのではないでしょうか？そうです！現代の私達の生活は、情報や食、つまり、衣食住に困る事は余程でないと発生しない時代なのです。
　故に、私達はその飽食の時代にあろう事かわがままのし放題で、両親や目の前の存在を平気で傷つけてはいないでしょうか？目を向けて頂きたいのは正に！その部分です。
　現代の私達は日常は情報で溢れ、会社員ともなれば多忙を極める訳です。しかし、それだからと言って、日曜位休ませろ！と横柄な態度で目の前の存在を平気で踏み台にしてしまい、そして我を通し！その目の前の大切にすべき存在を平気で傷つけ、痛めつけ、当の本人はその事象に全く気付く事もしない！
　その様な傍若無人な生き方ばかりが流行してしまい、結果的に多くの人を悲しませ、胸を痛めているのです。
　であるならば、私達はこの「チキンライス」にある様に、今一度慎み深い生活を送ってみようとは思われませんでしょうか？
　そうです！今の日本にはこれが喫緊の課題なのです！何故なら、今この瞬間に一人の人がわがままに、我田引水的な選択をしてしまった為に、それによって多くの人が胸を痛め、苦しみの淵に追いやられているからです！
　故に私達は細部に渡る注意が必要であり、常に今の自身の言動により傷ついた人はいないだろうか？と自己点検する必要に迫られる訳です！
　いかがでしょうか？そんな事には今まで目もくれずで生きて来られたでしょうか？はたまた傍若無人な発話により、平気で多くの人を悲しみの淵に追いやったでしょうか？そう仰るなら！今！この「チキンライス」をに想いを馳せ、今！この瞬間から慎み深い生活を送ってはみませんか？
　勿論一歩踏み出すには、勇気と労が伴います。しかし、そうだからと、わがまま路線を突っ走る様であってはならないのです！何故なら、それにより、気づくと大切な存在を亡失するからです。
　これはどなたにも当てはまる事象であり、私達は常に意識して行動する必要に迫られる訳です。
　例示しましょう。私達日本人は牛肉を好んで喫食します。牛一頭を喫食できる程まで育て上げるには、多くの労や飼料が必要な訳です。しかし、牛を喫食せずとも私達は十分生きて行けるのです。その牛に与える飼料を全部発展途上国に送ったら、殆ど飢餓状態で落命する人が居なくなるそうです。
　いかがでしょうか？非常に胸が痛みますね。ここからも解る通り私達日本人のわがまま振りはその留まる所を知らない訳です。
　この例示を大切にして頂きたいのです！是非！このクリスマス、プレゼントを強欲に求める所から少しく離れ、敢えて「チキンライス」の生き方をしてみませんか？そこから見えてくる事はきっと多くあるでしょう。「俺はまだまだチキンライスでいいや♬」是非胸に刻みましょう！