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2023年02月24日10:32

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2月半ばに観た映画の色々。

 2月16日(木)に一昨年2021年8月公開の外国映画「Summer of 85」を観る。

「Summer of 85」(フランソワ・オゾン)
16歳の少年が、ひと夏6週間に年上の人に恋心を抱いたが、淡く儚く消えていく。よくある話だがその初恋の人が同性の青年であるところが一味ちがう。私にはどうでもいい世界だが、青春の想い出の夏の一駒としてシンパシーを感じさせる創りは、さすがにオゾンで巧みである。(まあまあ)

 2月18日(土)に一昨年の令和3年8月公開の日本映画「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」を観る。

「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」(河合勇人)
高校生達のツンデレ恋模様が、オーバーな字幕やCGを交え、佐藤二朗のスっトボケたナレーションを加えて、現代風ITに浮世離れした設定も散りばめて、騒々しく展開する。要するにオバカ映画であり、どちらかというと私の苦手タイプ、でも意外とスンナリ入ってきたのは、ベースに懐かしの日活青春映画と通底する匂いが感じられたからかもしれない。そもそも若者のツンデレロマンは日活グリーンラインの定番だった。終盤の学園祭乗っ取りのミステリー仕立てから、ややシリアス味を増してきたあたりで、その洒落っぷりは日活青春映画を越え、オバカタッチも大いに許せる気になってきた。「チア☆ダン」「俺物語!!」の河合勇人、この手の乗せ方は上手い。脚本が快作「翔んで埼玉」の徳永友一というのも納得だが、コミック原作なのは残念。こういうのが映画オリジナルで出てもらいたいものだ。(よかった)

 2月19日(日)に一昨年2021年11月公開の外国映画「ほんとうのピノッキオ」を観る。

「ほんとうのピノッキオ」(マッテオ・ガローネ)
デイズニーアニメでお馴染みネタの冒険譚を実写映画化。人形だけでなくコオロギや蝸牛etcの擬人化動物を特殊メークで絢爛と繰り広げる。こういうのはビジュアルに乗れるか 乗れないかが肝なのだが、私にはこれらのキャラが可愛くもチャーミングでも無くダメだった。米アカデミーで衣装デザインとヘアスタイリング2部門ノミネートだそうだが、ダークファンタジーとしての評価だったようで、残念ながら私の趣味でなかったということだ。だからピノッキオの人形が生身の少年へ変身する可愛らしさは際立つが、それだけじゃあねェ。イタリアの名優・名匠ロベルト・ベニーニがピノッキオの父役のジェペット爺さんを演じていたが、特筆することもなく私には宝の持ち腐れにしか見えなかった。(あまりよくなかった)

 2月20日(月)に一昨年2021年4月公開の外国映画「レッド・スネイク」を観る。

「レッド・スネイク(カロリーヌ・フレスト)
IS(イスラム過激派)の支配地域イスラム国の暴虐については、すでに「バハールの涙」という傑作がある。男は皆殺し、女は性奴隷にされて売り飛ばされ、子供は洗脳されて自爆テロ兵士に育て上げられる。ISは女に殺されると天国に行けないと信じており、かくして女性だけの特殊部隊が結成されたとのことだ。これは、そこをネタにした大衆普及版アクション篇と言えようか。ISは徹底した悪であり、それをバリバリとブッ殺す女戦闘部隊の活躍は爽快だ。幕切れも予定調和のハッピーエンド。こういう現代の悲惨な現実をエンタメ化してしまう映画人の活力を感じた。(まあまあ)

 2月21日(火)に一昨年の令和3年11月公開の日本映画「梅切らぬバカ」を観る。

「梅切らぬバカ」(和島 香太郎)
50歳になる自閉症の息子と老母の日常が、ご近所との軋轢を中心に描かれる。内容的突っ込みに乏しく切り口は浅いが、問題提起としての価値はあろう。塚地武雅が自閉症芝居を好演。54年ぶりの主演との加賀まり子は、ハイティーンの頃に無作法で傍若無人が持ち味だった彼女が、息子に献身的な母親を見事に演じており、一風変わった占い師というひねりも含めて、こちらも好演。二人の演技を楽しむ映画といったところか。(まあまあ)

 2月23日(木)に昨年の令和4年9月公開の日本映画「劇場版「にゃん旅鉄道」」を観る。

「劇場版「にゃん旅鉄道」」(五十嵐 健太)
会津鉄道・芦ノ牧温泉駅で駅長を勤めているニャンコと、人見知りで整備巡回の裏方と後継ぎになるだろう子猫の3匹のニャンコを、3年にわたり記録したドキュメンタリー。人気TV番組がバックにある劇場版だから豊富な映像素材が愛らしいし、会津の四季の雄大な自然は息を飲む程に美しい。ただそれだけの80分に満たない小品だが、思わせぶりで単に長いだけの無内容の映画よりは遥かに癒される。(よかった)

 前回日記から23日(木)までに観た映画は次の10本。

「オレたち応援屋!!」「Summer of 85」
「怪盗グルーの月泥棒 3D」
「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」
「ほんとうのピノッキオ」「夫婦フーフー日記」「レッド・スネイク」
「サウンド・オブ・サイレンス」「梅切らぬバカ」「劇場版「にゃん旅鉄道」」

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