乗る度に洗う。

GSX-S125のセッティングが落ち着いたので時間を見つけて走っているのですが、このところは走る度に塩カルを洗い流す必要があります。
塩カルが撒かれていないワインディングロードを走りたいです。

濡れた路面を走っていても、テカり具合、体感気温、風、塩カル、路肩の雪、シートから伝わる感触、等々に気を配って、路面の摩擦具合を探り続けています。
とはいえ「探り」なので、いくら気を付けていていてもそれは「知った気になっている」程度です。
ですから、怪しいところはいつでもリカバーとエスケープを考えながら走る、ようにしています。

フォームはリーンイン気味、いつでもバイクを立てられるようにしています。
そもそも、タイヤがズレた時が怖いから寝かせられないです。
何回かタイヤが滑ってますが、足回り調整が利いたようで、流れ出しや収束が以前より少しは穏やかになりました。
慌てるだけで終わるのではなく、事態を理解する間が少しできたようです。
これは当人が大げさに感じているだけで、滑ったといっても些細なズレ程度だと思います。

カーブの進入で、思ったよりブレーキが利かない（入力と減速感がズレる）タイミングもありました。
塩カル混じりのウェット路面や、カーブ進入の減速時で感じました。
ABSインジケータは確認できず、レバーやペダルにキックバックを感じられなかったのですが、ついにABSが仕事をしたのでしょうか。
その時は下りワインディングで楽し気に走るGRヤリスのペースにつられたのか、減速がいつもより強めになっていたのかもしれません。

ここで思う対策はブレーキパッドの摩擦力やコントロール性を上げることですが、現状から替える意味です。
ブレーキパッド摩擦力の立ち上がり方が強くもしくは急になるとフォークが入りが速くなるはずです。
自分のブレーキ操作をより繊細にして入りの速度を制御するのは、ツーリングでの蓄積疲労に懸念が生じます。
フロントのダンパーセッティングを縮み側で遅くする方法もありますが、同時に伸び側も遅くなるので、路面追従性に影を落とします。
これらを思うと、今の自分には現状が良さそうです。
現状、パッドは純正なのか、変えてあるのか、一度確認しなくては。

これらからカーブの走り方は、早めの穏やかな減速から、ラインはボトムスピードを殺し過ぎないように、大きく回って脱出加速につなげる、ぱっと見メリハリが無い形にした方が気持ち良いようです。
実際、欲張って減速時間を短くしていくと、(自分のスキル不足も多分にありますが）倒し込みから脱出まで気持ち良く繋がらなかったのです。


そんな状況で地元は怖いので、伊豆方面にヌメらないワインディングを求めて行ってきました。
宮ケ瀬〜小田原〜宇佐美〜戸田〜沼津〜御殿場〜道志と巡りました。
9時間走り回って、止まっていたのはコンビニ軽食20分×2回程度。
どんなに遊んでいても38km/Lの燃費なので、フルタンク11Lだから無給油です。
走る(曲がる)のが楽しくて、止まるのが勿体無い感覚です。
でも、ここは撮りたくなりました。

今回、身軽にしたくてトップケースは付けませんでした。
でも、ファーストエイドとパンク修理キットは積んでいます。

ほとんどが初見のワインディングで、楽しいながらも道のリズムをつかみづらいところもありました。
何度か、上りターンのクリップ付近で3速から2速に落とさざるを得ない場面もあり、トラクションを変動させてしまう場面がありました。
ギヤ合わせの見切りが上手くなれば良いのですが、半クラとアクセルも上手くなればスムースなリカバリーになるはず。

カーブで大きく回ることについては、フロントブレーキの残し方を調整してターンインのタイミングを作れるようになってきました。
不安から早くイン側に寄ってしまうところを、アウト〜ミドル〜インくらいの気持ちでクリップを奥に取れるようにしました。
それには、初見の進入で余裕を作る為にも早めの減速開始＝穏やかな姿勢作りが必要です。
結果として、脱出後のライン選択自由度も上がり、気持ち良く走れました。
…まだまだ、いつもできている訳ではありませんが。
サーキットとストリートは違うので、方々の考え方を学びつつリスク低減と楽しさのバランスを目指して、自分なりのスポーツツーリングスタイルを作っていきたいです。

地元のワインディングがヌメらない季節になることを願っていますが、あと1カ月は先でしょう。
先日も、上りの深いカーブでヌ〜っとトラクションの感触が怪しかったですし、路肩には雪がまだ残っていたので。