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2023年01月03日20:51

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明けましておめでとうございます。2023年の日記をスタートします。

 明けましておめでとうございます。相変わらずの自宅リハビリ療養生活ですが、後期高齢者でもあり、激烈な回復は望むべくもなく、現状維持が精一杯のところかなといったところで、J:COM基本チャンネルの放映録画中心の映画人生に、そう大きな変化は無かろうかと思いますので、本年もオンラインを中心にお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。

 さて、令和5年(2023年)が年明けになりましたが、私としては昨年の令和4年(2022年)公開作品は、昨年末の日記に記した如く邦洋共に各数本しか観ておらず、これからが前年のスタートラインといったところです。

 一昨年の令和3年(2021年)公開作品について、こちらは邦画67本・洋画60本と、あてがいぶちのJ:COM基本チャンネルの放映録画中心という枠内にしては、そこそこ本数は稼いだが、質的に、例えばキネ旬ベストテン入選映画に限れば、邦画5本・洋画はたった1本ということで、道半ばといったところである。

 そこで、昨年の令和4年(2022年)公開作品について全作品の感想を記していくことにするが、当分の間は令和3年(2021年)公開作品についても、感想を記すことを続けたい。

 その他、それ以前の公開映画についても、ベストテン級と感じた映画については詳細感想を記していきたいし、題名が同工異曲で、時間が経つと内容の判別がつかないどころか、観たか観なかったかも判然としなくなるピンク映画についても、個人的記憶の記録の意味も含めて、全作品の感想を記すと共に、アイウエオ順で整理している私の個人的観賞リストを追加修正していきたい。

 以上、そんなテイストで今年の私のmixi日記をスタートさせたいと思います。

 1月3日(火)に2021年6月公開「王の願い ハングルの始まり」を観る。

「王の願い ハングルの始まり」(チョ・チョルヒョン)
 ハングルル文字を完成させるべく苦闘する国王の物語。こんな話をエンタテインメントにしてしまうとは、韓流も洗練されてきたものだ。でも羨むことはない。日本でも辞書造りをエンタメ化した「舟を編む」があるではないか。

 それはともかく、ソン・ガンホ演じる国王のユニークな存在が素晴らしい。野心に乏しく、ひたすら庶民の幸福を願う。当時の上層階級は儒教が主流だが、難解で漢字の朝鮮流のアレンジは民族の心情と微妙にズレている。そこで、庶民にも浸透するような文字を完成させようと考え、家臣団に命じるが一向に進まない。

 庶民に多くを占める仏教の僧侶にも協力を求めると、表音文字のサンスクリット語のアレンジが簡便さに繋がる事に至る。これが家臣団の特権意識の神経を逆撫でし、さらに庶民に文字が浸透した支配力への影響・大国の明国への忖度など、セコく危惧しだし、次第に国王が家臣団の中で孤立を深めるとの、ドラマチックな展開となる。

 最後は、新しい文字の解説本を完成し、庶民に配布するに至るのだが、協力した僧侶の理想もそれほど高いものではなく、当初は儒教主流の宮廷に食い込もうとのセコい考えであった。それだけに国王の無私の努力が際立ち、特に完本の前書きを国王が108文字で記すことにより、無私の心に目覚めつつあった僧侶側の大団円のフィニッシュとなる幕切れも素晴らしかった。

 ド庶民代表にしか見えないソン・ガンホが威厳ある国王に見えたのは、さすがの名優だと感嘆した。「映画友の会」で淀川長治さんが、「華麗なる賭け」のスティーブ、マックイーンを評して「この人は最近は色々な役に挑戦していますね。今度は大富豪になりますね。あの乞食の大将みたいな人が、大富豪に見えますね。凄いですネェ。上手くなりましたネェ」と話されて、大爆笑したことを懐かしく。思い出した。

 ハングルは母音と子音を分割した表音文字のようだ。だから、文字数が少なく簡便で庶民に浸透していったようである。日本でもひらがなという表音文字が、難解な男文化の漢字に対抗して、女性が造りあげたあたりに共通項があるが、母音・子音セットで一文字なのでやたら文字数が多い。さらに結果として、漢字ひらがな混じりの文章となり、世界でも珍しい多数文字となってしまったのが興味深い。

 以上、色々多岐に亘って楽しませてくれた傑作で、新年早々に良い映画と出遭えた。(よかった。ベストテン級)

 新年に入り観たのは次の2本。

「白鳥麗子でございます!」「王の願い ハングルの始まり」

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