mixiユーザー(id:2752292)

2022年12月31日15:59

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思った通り、ではない。

GSX-S125の前回作業で見つかった、サイドカウルの割れを補修しました。

どうやって補修するか、そこから考えました。
フォトフォト
割れ方から、単純に接着するだけでは、固定部からの振動で再び割れるのは明らかです。
そこで思い出したのは、プラスチックリペアキットです。
https://www.astro-p.co.jp/i/2008000007799
しかし、高価な割にそれほど使わないし、そもそも来春まで入荷予定は無いそうです。

それならと、手作りで溶接ピンを作ることにしました。
フォトフォト
線径0.7mmのステンレス針金で作ったピンを半田ゴテで加熱すれば、樹脂に溶かし込めるだろうという目論見です。
フォト
ピンは初回作製(画像左側)で形のイメージと工法を考えて、あとはどんどん作り慣れていきます。
ただ、作りながら「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見たのは失敗でした。
泣けて泣けて、手が進みません。

さて、サイドカウルを外すのですが、先にラジエターシュラウドから外さなければなりません。
また、ゴムブッシュに刺さっていたりするのですが、初めての作業に加えて冬の冷えた=硬くなったプラスチック部品を引き抜く作業は、薄氷を踏む思いです。
フォトフォト

溶接する前に、割れた部分の裏側周辺を清浄脱脂します。
次いで、割れを合わせ整形した状態で養生テープにて固定し、裏側から瞬間接着剤を割れ目に流します。
溶接時の歪み防止が目的なので、表側に浸みない程度しか流しません。
フォトフォト

硬化したら養生テープを剥がし、半田ゴテにピンを嵌めて溶接部分に仮当てして、Rや角に合わせたピン形状に修正します。
形状が決まれば、半田ゴテに通電して加熱します。
…が、半田ゴテの熱量ではピンに溶かし込むだけの熱量を入れることができませんでした。
結局、そのままガスバーナーでピンを赤熱してから押し込みました。
フォト
つまり、半田ゴテはただの押し込み治具です。
ピンを押し込み過ぎないよう、表側に膨らみが出ないように気を付けて押し込んだら、ピンを揺すらないようにニッパで切り離します。
フォトフォト
溶接が全て終わったら、余分なピンを切って整えます。
作業後に、割れてパカパカしていたタブを持って揺すってみましたが、修復部の強度はしばらく安心できそうな手応えでした。
ただ、ピンのバリが少し残るので、これからの作業時には引っ掛けてケガをしないように気を付けます。
ちなみに、外から見えない1カ所だけ、表側に溶かし込み時の膨らみが薄く出てしまいました。

今回の溶接作業を振り返ると、ピンを加熱させる道具が如何に良く出来ているかが分かりました。
とはいえ今回の工法も、ピン作製の手間さえ惜しまなければ及第点でもあります。

サイドカウルの組み戻し時にはピンやブッシュにラバーグリスを薄く塗って、次回作業時に硬くならないようにしておきます。
それと、スイングアームのメインピボットが顔を出しているので、メンテナンス作業時使用工具の確認をしておきます。
17mmのソケットとスピンナハンドルをもう一式用意した方が良さそうです。
フォトフォト

組み戻しで気付いたのは、右側カウルは今まで少々間違った合いで組まれていたようです。
無理に留められていたプッシュリベットが割れていたので、代用品をカー用品店で見付けてきました。
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それと、ラバーブッシュマウントされていた部分がラバー無しで無理止めされていたので、ネジ箱と廃チューブから適当にブッシュの代用品を仕立てます。
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画像右側は純正で、左側が代用品です。

これでなんとか、サイドカウル割れの進行は当面の間くい止められたでしょうか。
あくまで推測ですが、この割れはリアシートバッグのベルトを挟み込んだ拍子に生じたのかもしれません。
リアキャリアがあるので、その手のバッグの使用は控えておくとします。
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