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2022年07月21日08:36

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韓流新作に、懐かしの東映時代劇・荒唐無稽現代アクションの香りを観た。

 7月15日(木)に昨年の2021年4月公開の外国映画「剣客」を観る。

「剣客」(チェ・ジェフン)
17世紀の朝鮮半島が舞台の韓国映画だが、主演のチョン・ヒョクの主君に対する忠義や、忘れ形見を自分の娘として育て忠節を尽くすとか、衣装・住居・人々の価値観など、懐かしの東映時代劇と類似部分が少なくない。とりわけチョン・ヒョクが強いこと強いこと、大川橋蔵に見えてきた。時局を冷静に見極め、時には国家の未来のために主君も裏切る味わい深いもう一人の剣客は、大友柳太朗あたりの役回りか。最強の敵役の清国の武人ジョー・タスリムは、さしずめ月形龍之介あたりだろう。妙な話だが、往年の東映時代劇みたいに「懐かしく」楽しんでしまった。それだけ東映時代劇は、エンタメの王道を行っていたということかもしれない。上映時間100分、最近の長いエンドクレジットを考慮すれば実質90分程度だから尺もコンパクトだ。ただ、明と清の覇権争いの狭間に翻弄される朝鮮民族の悲哀が底流にあるあたりは、韓国映画ならではの味わいと言えよう。(まあまあ)

 7月17日(日)に昨年の2021年4月公開の外国映画「ザ・バッド・ガイズ」を観る。

「ザ・バッド・ガイズ」(ソン・ヨンホ)
「剣客」に懐かしの東映時代劇の香りを感じたが、昔なら東映や日活で量産されていたが、最近は頓と見られなくなった荒唐無稽な現代アクションも、韓国では健在だったようだ。凶悪犯罪者の護送車襲撃で、大量脱獄が発生し手段を選ばず解決を命じられた班長の刑事は、肝臓癌で余命が限られており、残された時間が無い。そこで上層部の肝入りもあり、異色の3人と共に構成する「特殊犯罪捜査課」を始動させる。一人目は今を時めく韓流アクションスターのマ・ドンソク演じるかつて拳一つでソウル闇組織を統一し、現在は服役囚の男。二人目は、逮捕された情報処理の天才詐欺師の女。三人目は、正義感は強いが強引な捜査で馘になった元警察官。この4人の曲者チームの活躍が描かれる。事件の背後には、ヤマグチ組を制圧して日本を統一した和製「ヤクザ」組織の、次期韓国警視総監候補と癒着(上層部肝入りの「特殊犯罪捜査課」結成のウラはそこにあった)して、韓国を喰い物にするとの、トンデモナイ陰謀があった。この現代版「特攻大作戦」調の仕掛けといい、トントンと陰謀が暴かれていく展開といい、ホンマかいなと眉唾物の爽快さではある。とりわけ、「伝説の拳」と恐れられたマ・ドンソクとはいえ、その強いこと強いこと、数十人をまとめて殴り倒してしまう。まるでアキラこと小林旭=銀座旋風児(マイトガイ)みたいだ。他の三人のメンバーも、死にそうでなかなか死なないしたたかな凄みがある。さらに「幽霊の足」なるニックネーム(蹴りが速過ぎて見えないから)の男までドンソクのサポーターとして登場し、圧倒的多数をまとめて蹴り倒してしまう。かくして巨悪はこの4人+1人のチームで滅ぼされる。「剣客」といい、こういう無邪気な完全懲悪劇を堂々と押し出せる韓国映画のパワーは、うらやましい限りだ。それとも韓国では、ある程度のリアリティが感じられる社会的背景があるのだろうか。(まあまあ)

 前回日記から7月20日(水)までに観た映画は次の8本。

「どろ犬」「安市城 グレート・バトル」「剣客」「曇天に笑う」
「ザ・バッド・ガイズ」「劇場版 きかんしゃトーマス 伝説の英雄(ヒロ)」
「ハドソン・ホーク」「僕のワンダフル・ジャーニー」

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