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2022年05月23日15:23

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蒜山高原の古民家を隠逸の場とする意味(隠逸の原理)

「京大の図書館を自由に使える環境」
という
研究者にとって最高の環境
よりも
神話の国、蒜山高原の古民家

選んだ

そもそもの理由は
妻の健康のため
であったが

ただそれだけ
ではなく
私が私であるための必須環境
として
(1)神話が生まれる環境
であり
(2)自然が生きている環境
であり
(3)日本人が日本人のため建てた
   日本人の叡智が込められた建物
   としての
   古民家という環境
である「場所」を
選んでいるのだ。

その「選択」は
「直観」的であり
「即断」的である

「一発直観」である
が故の
正解率の高さを
もち得てもいると思う。

ともかく
京都に居れば
不可避的に
現代文化の影響を受けて
そこから逃れ難い。

ここ蒜山は
(そもそも「京都」が
 第二の帝国大学を創設する「地」に選ばれたのは
 「東京」が「政治」的「文明」的な影響を受けやすく
 それは帝大(現:東京大学)が
 「官僚養成学校」と成り果てていることからも察せるとおり
 「国家の意図」に縛られていて
 「自由ではない」
 から
 であるのと
 また違う理由で
 「東京」が「国家」や「政治」や「文明」から
 不自由であるのとは
 また違い
 「京都」は今度は
 「文化」や「伝統」や「学術」に束縛されていて
 「自由ではない」
 が)
例えば
自律性療法
(「自律性療法」は
 (ルーテとシュルツによる『自律訓練法』全6巻の
  autogenic therapy の訳が「自律性療法」だったので
  それ以後ずっとそれに従ってそう呼んでいるが)
 「自律療法」と呼び換えた方が
 より覚えやすく使いやすいかもしれない。
 実際、池見酉次郎は「自律療法」と呼んでいる
 (例えば、
  日本初の自律療法に関する総合的解説書である
  『自律訓練法と心身症』昭和51(1976)年、池見酉次郎 監修著
  の2、9、17頁))

普通の意識状態である
「能動的意識集中状態」
から
「受動的意識状態」
へと
移行するために
自律訓練法を用いて
「自律性状態」が
生起しやすくする
(最終的には「受動的受容状態」によって
 無意識からの応答を受けて
 無意識との交流が可能な道を拓くことを目的とする)
のと
同じ様に

ここ蒜山の古民家は
東京のように「国家(権力)」に束縛されること
からも自由で
また
京都のように「学術(悟性)」に束縛されること
からも自由で
自分自身の意識ではなく
自分自身の自律性状態に
(自分の意識ではなく自分の内在超越者が主体である生き方)
従順に生きることが
より
しやすくなる。

つまりは
(1)国家の意向に気兼ねなく
(2)悟性の性向に気兼ねなく
(3)Geist(意識に現象した意識が生み出したのではない表象)に
   中動態的に行為することができる

つまりは
最も理想的なあり方で
生きることを可能とする環境だ
ということだ。

もちろん
この環境を
生かすも
殺す(黙殺する)も
自分次第だ。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

タイトルの意味に
立ち戻って言えば

「隠逸」とは
「隠居し、世間から逸(かく)れることで
 権力の魔の手に捕らえられることを避けて
 高潔を保っている人」
のことだが
そのことでのみ
保たれる「高潔性」が
上の「自律療法」で言う
「自律性状態」のこと
であり

自律療法体系は
そのような自律性状態を用いて
心身を正常に保ち
それによって
判断も正常を保てる。

我々は
知らず識(し)らずのうちに
国家や
悟性の
「虜(とりこ)」
となっている。

住んでいる環境のなかで
いつのまにか
文明や文化や伝統や
その他諸々の
生まれて以後受けた諸々の影響により
生まれた時の状態では
なくなっている。

これを
生まれたままの状態に帰って
再生することで
本来の自分に立ち戻れる。

そういう環境として
(1)神話の生まれる環境(高天原)

(2)自然の生きている環境(蒜山)

(3)日本人の叡智の籠められた環境(古民家)

選定(判断・決断)している。

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最終更新
令和4(2022)年5月23日 18時40分
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