世界中がプーチンという赤ん坊に手を焼く

言い出したらきかない、何やりだすかわからない。
大人の考え方ができないので、妥協だの協調だのは不可能。
とにかく、自分のやりたいことをさんざんやらかさないと気がすまない。

と、いうプーチンがやりだした戦争を、どう終わらせるか？
とりあえずウクライナにいろいろ支援しておいて、
ロシアの軍資金が「ちょっと足りない」くらいに抑え込んでおいて、
世界中の頭いい人たちがあちこちで悩んで議論している。

なんかもう、どうにもしようない状態ですな。

そもそも、プーチンに「軍事侵攻」（戦争でもいいけど）をやらせた
ロシアの側近がよくないよ。止めろよ。
今どきの世界で「領土広げたいから軍事侵攻」はもう時代遅れなのよ。
世界中に嫌われるのよ。
８年前のクリミア併合で味を占めた、と言われるけど、あのとき、
「今後はこの方法でもっとやれる」と思ったかもしれないプーチンはともかく、
周囲の頭いい側近の方々は「次回はまずいな」と思わんとアカンかった。

軍事侵攻を決めた会議みたいなのがロシアのTVで流れたけど
日本でも流れたよね。
会議というより、広い部屋にこっちに顔が見えるようにロシアの偉い人がいて、
離れた場所にひとりで座っているプーチンが「では次の人」に意見を聞く。
あれじゃあ反対でも反対意見は言えない。
ひとりだけ少し言葉を濁したえらい人にプーチンは「で、賛成か反対か？」って
厳しく突っ込んで、「は、はい、賛成です」と答えさせられてた。

この会議はもちろん出来レース。
この会議開催前に絶対に軍事侵攻は決定されていたはず。
そのときその場にいた人間しか、反対というか「もうちょっと考えて」とか
他の選択肢は言えなかったはずなんだが。

プーチンのわがままをある程度聞いてやってなだめる、方法はもう不可能。
ウクライナは領土を１ミリも渡さないだろう。
渡すくらいなら一億火の玉総員玉砕、になりかねない。

ロシアがウクライナをナチス呼ばわりするが、そのナチスがやったことというのが、
チェコスロバキアの国境付近の「ドイツ語を話す民族が虐待」されているから
その土地をドイツに併合して守る、という名目で「軍事侵攻」したことだった。
このとき仲裁に入ったイギリスとフランスとイタリアは「まあそのくらいで」
ヒトラーがおとなしくなってくれるなら、って領土割譲にしてしまった。
結局、「国境付近」だけじゃなく、チェコスロバキアの西半分を併合され、
その次にやったのがポーランド侵攻、つまり第二次世界大戦の始まりだ。

今回、どんたくだかドンバスだかの地方のロシア併合を認めたら、
ロシアはたぶん、ウクライナの東半分を併合するし、
その次にやることはジョージアとかカザフスタンとか
場合によってはトルコへの軍事侵攻、で第三次世界大戦へ…
という未来地図も描けてしまう恐ろしさだ。

ゴルゴ１３にどんな大金を払ってでもいいから暗殺してほしいというのは、
こういう場合なのだな、と思うのだが、
原作者もすでにあの世の人になってしまったしな。


■ロシア、原材料の輸出停止も＝日米欧へ報復強化か
(時事通信社 - 05月03日 23:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6944831