暖かさには暖かさで！冷たさにも尚暖かく？

　暖かい人間は自然と人を寄せ付け、魅了する事は周知の通りである！しかし！世に於いては、所謂冷たさで人と接してしまう人間も数多だ！では、この様に自身に対して冷たさを以て接してしまわれた場合はどうすれば良いのか？そこに見出す希望とは何か？今回はそこに触れて見てみよう。
　先ず、人に対して所謂冷たさにより接してしまう場合そこに潜む問題とは何か？それは自身が恵まれていないと言う状態からのスタートで物事をとらえていると言う事実ではないだろうか？然り！人間自身が恵まれていないと思慮すれば思慮する程人には冷たくなるものである！また、それが元で自分本位に物事を進めてしまったりする物だ！では、それらに対して解決策はあるのであろうか？結論からすれば「有！」だ！何故そう言えるのか？それは、自身が日頃の多くの恵みに少しく敏感さを増し加え、「ああ！私はこんなにも恵まれていた！」と思慮する所から始める事により実現が可能であると言えよう！
　つまり、自身が足りぬ足りぬと貪欲に恵みばかりを追い求め、してもらう事、与えてもらう事に注力し！そこに固執し！求めてばかりいる様ではこの恵に気づく事は不可能である！では、日頃の自身が受けている恵みにはどう気づいていけば良いのだろうか？それは、自身が今置かれている場所に於いて、自身が日頃あたかも当然であるかの如くやり過ごしてしまっている事象について、少しく思慮深さを以て良く観察する事に他ならない！何故それをする必要があるのか？それは自身が与えられている恵みに気づけば気づく程、自身の周囲は実に暖かい眼差しを以て自身を包み込んでくださっていると言う事実、つまりそこに！活かされているその恵みに！いち早く気づき！そして恵みに対して、率直に！「ありがとうございます。」と言う所から始めれば、そこに和解と希望を生じ！その者は初めてそこに！生きる事ができるのだ！
　であるならば我々は先ず！周囲の暖かな眼差しに少しく敏感になってみようではないか！それには先ず、朝の食事からの感謝を思い起こす必要がある！食事を自身が準備したかもしれないが、それを少しの加工により喫食できる恵み！つまり、肉類であれば解体作業などの労に従事する者の存在有りきで！初めて！我々は肉を口にする事が可能となる訳である！故にだ！先ず！自身が恵まれていない！と宣言する前に！一度そこに立ち止まり！今一度！周囲の暖かさに気づこうではないか！それが所謂タイトルの「暖かさには暖かさで！応える」と言う事に対する希望である！
　次に見たいのが、所謂「冷たさ」により周囲を困惑させる様な存在に対してであるが、これは実は万人共通の課題であり！所謂八方美人と言う人間はおおよそ皆無と言って過言ではない！然り！人間である以上ある者には暖かく！ある者には冷たく接してしまうような存在が我々人間である！であるならば！少々の冷たさは甘んじて受けようではないか！自身も或いは一定の他者に冷たく接している可能性も否定できないのだ！故に！その分を恩返しとして！今度はその冷たさに対して暖かさを以て、応えて行く必要があるのではないだろうか？然り！人間冷たく接した過去の人間の記憶は案外容易に忘却してしまうものである！故に！今度は普段の自身の言動に思いを馳せ！或いはあの方に冷たく接してしまったかもしれない？と言う思慮を元に！今度は自身が受容して頂いている分、その冷たさに！是非！暖かさを以て応えて行こうではないか！
　勿論これは非常に骨の折れる作業である！それ故この作業はそこに希望と価値があるのだ！どんな価値と希望であろうか？それは、冷たさに冷たさで応えなかった！と言う自信の譲歩の恵み！そして、相手にそこに！生きる希望を与える事により！自身も実際のところはそれにより恵みを受けるのだ！何故か？それは、ふとした瞬間にその恩恵を受けた者が暖かさに気づき！そこから幸福の連鎖が始まる故である！であるならば我々は是非！日頃周囲に忍耐をさせている分、今度は自身が希望と忍耐を以て冷たさに暖かさで！応えて行こう！
　それによりこの世界は平和になるのだ！暖かさだけでなく冷たさにも暖かさで応えられる人間でありたい物である！