今回は、「染付 芙蓉手 兜形大皿」の紹介です。
ところで、ここのところ、連続して古伊万里を紹介していましたが、ここにきて、所蔵品の殆どを紹介してしまい、紹介すべき在庫が枯渇してしまいました(><)
また、最近、骨董市や古美術品交換会で古伊万里を手に入れることも困難になってきてしまいましたので、紹介する古伊万里の補充も出来なくなってしまいました。そこで、やむを得ず、インターネットを利用して手に入れることを思いたち、この「染付 芙蓉手 兜形大皿」を手に入れたという次第です。
そんなことで、この大皿は、先日の12月3日に、徳島県のほうから、はるばるとやってきたものです(^_^)
そのような事情ですので、これからは、古伊万里の紹介は 入手してからとなりますので、たまにの紹介となってしまいますことをご承知ください(~_~;)
前置きが長くなりました。それでは、さっそく、この「染付 芙蓉手 兜形大皿」の紹介に入ります。
写真1: 表面
ちょっと焼が甘かったようで、全面甘手という感じです。
また、比較的に薄造りで、手取りは軽く感じられます。
写真2: 側面
写真3: 底面
オランダ東インド会社は、中国産の磁器を買い付け、それをヨーロッパに輸出していたわけですが、中国が遷界令を出したため、それが出来なくなりました。そこで、オランダ東インド会社は、そのピンチヒッターとして有田に目を付けるようになり、大量の注文を有田にしてきました。万治2年(1659)のことでした。
その注文品には、それまで中国で作られていた、このような芙蓉手と言われた大皿も含まれていたようです。
有田では、万治2年(1659)には、このオランダ東インド会社からの注文に応じたヨーロッパ向け輸出焼造体制を本格化させ、万治に続く、寛文・延宝時代には盛んに輸出したようです。
この「染付 芙蓉手 兜形大皿」は、そのような寛文・延宝時代に作られたものではないかと思われます。
なお、この大皿は尺3寸あるんですが、意外と手取りが軽いようです。江戸後期の大皿は、ずしりとした重さで、気合いを入れて持ち上げなければならないところですが、それに比べますと拍子抜けするほどに軽く感じられます。
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代前期(寛文・延宝時代)
サ イ ズ : 口径;38.8cm 高さ;7.2cm 底径;17.1cm
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