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2020年03月02日12:49

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ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。この映画の見せ場です「チャーリーズ・エンジェル」


キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの3人が演じた、前のチャリエンは本当に素晴らしかったです。
好きなものだけが延々と最後まで続く、多幸感に満ちた映画体験でした。
続編も同様に素晴らしく、本当にフルスロットルだな!と劇場で踊り出したくなるほどでした。

エロい女がエロい格好で大活躍して、ノリの良いダンスミュージックが爆音で鳴る。
お話がどうだったかまるで覚えていませんが、素晴らしいシーン、素晴らしい瞬間が次々と登場すれば、結果として傑作になるのだと思いました。
前シリーズの監督マックGは天才でしたが、ターミネーター4という女が全然出てこない映画を監督して、それが黒歴史となってしまいました。
エロい女がドンドン出てきて、派手な音楽に合わせて敵をブチ殺したり乗り物に乗ったり建物を破壊する映画だけを作っていれば、彼も俺も幸せになれたはずなのに・・・。

今回のリブート版・・・というか続編というか、微妙な感じの設定の映画ですが、これを知ったのは劇場の予告編でした。
チャリエンというワードに過剰にビンビン反応してしまう自分が、ここまでこの話を知らなかったというのは結構衝撃でした。
そして調べてみれば、全米では大コケとのこと。
日本公開の前に、すでに黒歴史化していたのです。

まあしかし、前シリーズでは良い思いをさせてもらったのだし、全米で大コケした映画でも凄く面白かったものも少なくありません。
出演者も知らない外人の女ばかりでしたが、モデル系のエロカッコ良い人ばかりな感じで、彼女たちが色々と頑張るなら楽しめるのではないか、とポジティブ・マインドで劇場へ向かいました。
俺が擁護しなくて、誰がする!
チャリエンに恩返しをする時が、遂にやって来た!

結果ですが、シンプルにつまらない映画でした。
出演者がどうとか、設定がどうとか、ストーリーがどうとか、そういう問題点を語る必要がまるで無く、気持ちの良いほど映画としてもうそのまま、つまらないのです。
なぜなら面白いシーンが少ないから。

出演者はみな凄く良かったです。
3人のキャラも個性があるし、今回は一人がボケ担当というか、チャリエン見習いという感じで、マヌケな可愛らしさがあったと思います。
メンバー同士のやり取りも良かった。
ここが良ければ、映画の半分は成功するはずなのです。

会話によるコメディ感は、字幕なのでいまいち伝わりませんでした。
でも、多分それほど面白くはなかった気がします。
面白くしようという懸命な努力というか、本当はここでドカンとウケて次、というシーンなのだろうと思う部分はたくさんありました。
単に誰も面白いギャグが浮かばなかったのでしょう。

しかし、なにより一番の問題は、アクション映画としての見せ場がほとんど無いところです。
序盤は最高です。
そこから、予告で使われているカーチェイスも良かったです。
ここまでは快調でした。
ところがその後、いつまで待っても見せ場がやってこないのです。

次第に、信じられない事なのですが、眠くなってきました。
スクリーンでは、彼女達が退屈なシーンを頑張って演じているのに。
本当に申し訳ないとは思いましたが、いつか来る盛り上がりに向けて、どうにか耐える
というレベルでの鑑賞が続きます。
いよいよクライマックスに向かいそうだ!
これから派手な立ち回りが始まるぞ!と思った瞬間です。
スタッフロールが始まりました。

時空が歪んだのかと思いました。
当然あるはずのものが、存在しないのです。
スタッフロールの最中も、「楽しんでくれた皆さんに、おまけのシーンをたっぷりと」という感じで、本編後のリラックスした楽しげなシーンが断片的に登場します。
デザートといったところでしょう。

いや、メインディッシュがまだ出ていないんですけど!
会計を告げる店員に、怒鳴りつけたくなるような気分でした。

これは想像ですが、おそらく本来は存在していたド迫力の見せ場は、盗まれてしまったのです。
緑の背広のアイツに。
一見、映画としては破綻していない様に見えるので、犯行は防がれたと安心している人も少なくない様ですが、残念ながら決行されてしまったのです。
すべてはルパンのせい。
銭形警部のいつもの安易な考え方に、今回は頼る事にしました。
そう思う事で、どうにか自分の足で帰宅する事が出来たのでした。
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