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2019年10月12日01:27

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インドを知る旅2

いつか途絶えるんだろうかと思いながら
25年近く前のインドの旅を思い出して書いてるわけだけれども
この挑戦も何度目だろうか

インドに向かう前にタイのバンコクでトランジットがあった
海外に向かう飛行機に乗るのはそれが初めてだった
しかも途中でいったんマニラで降ろされて
乗り換え付き。
銃を持った警備兵が空港ではウロウロしてて
待合室で所在ない僕をジロジロ睨みつけるのさ
これがまた怖くって

しかし程なくバンコク行きのアナウンスが流れて
飛行機に乗り直す
よく見ると乗客が半分くらいに減っていて
日本を発つときはマニラ行の客が大量に乗り込んでいたわけね
空港から外に出ないからビザは要らなかったなぁ

日本を発った時は真冬のど真ん中だったけど
マニラに着いた時点でドカンと真夏
30度とか言っていたが本当か
しかし、バンコクに着くと間違いなくそこは
熱帯の真夏。
ドンムァン空港って古い方の空港から
電車で何十分か移動してカオサンロードという安宿街に移動した
前に大学を中退した友人とその時にたまたま遭遇したって話を
日記に書いたことがあって
その時に触れたかなぁ
この辺り

とにかくカオサンで一泊して
次の日の夜に出るデリー行の飛行機でインドに向かったのさ
インドって本当はインドじゃないって
その時知ったのだけれどバラットグナラジャという国名で
現地の人に言わせると「バラト」らしいのよね
日本の国名をジャパンというのとはちょっと違う。

古い文献で「マハーバーラタ」って言うのがあるって
世界史で習うと思うけれども
そのタイトルは「バラタ族物語」って意味で
バラタ族の国、という意味で、ヒンドゥー語では「バラト」なのね
「インド」はよその国がラテン語やサンスクリット語で
インダス川流域を指して呼ぶ「ヒンディー」から取って
英語で「India」としちゃってるから語源が違う

「日本」の場合はこれを中国語で発音すると
「ジーベン」と発音すると知られていると思うけれども
これが古くはあのマルコポーロとかが
「ジパング」とヨーロッパに伝えたのが訛って
「ジャパン」になっただけで元は「日本」なのよ
「日ノ本」である事は同じなのね

だからってわけではないけど
インドでも90年代に右傾化が始まって
現地語で都市を呼ぼうという動きが起きて
都市の呼び方が変わった事をその時知った

バンコクからのデリーに飛行機が着いたのは
深夜のインディラ・ガンジー空港
本当にハブ空港かと信じがたいほど
人気が少なく、サービスカウンターも人がいなかった
どうしたら良いか分からないところに
同じ便に乗ってた人たちがぞろぞろ出てきて
日本人が3人固まってた
結局、チケットを同じところで買ったから
採るべき道のりが同じになっちゃって
既にバンコクで合流してたんだよね
仲間3人。全員はまだ揃ってないけど

しかしどうしたものかと迷ってたら
背の高いインド人が近寄ってきて
何やら話かけて来るのよ
僕はその類が「良くないやつら」と経験上知っているので
手で示しながら「ノーサンキュー」と連呼したんだけど
捕まるんだよね
同行の友人Mが。
「A(僕の事)〜。
この人がメインバザールに車で連れて行ってくれるらしいよ」
だけど、怪し過ぎるだろ、と彼を制止したのだが
深夜なので他に交通手段がないのである。
「朝まで待とうや」
という意見を無視してMともう一人のYが
その背の高い怪しいインド人の車に乗る交渉を進めている
「おい、結局幾らと言っているのだ」
と僕が問うても
「ノープロブレム」と男は連呼するだけである。
何よりそれが怪しい。
100ルピーとか言っているが、もぐりの運び屋なら
信用しても良いのだろうか

しかし、夜のインディラガンジー空港は
空港の外は真っ暗で、周囲にあちこち炎が見えるが
そこから立ち上る黒い煙はすえたような臭いで鼻が曲がりそうだった
タイヤを焼いているのである
道路の大半は舗装されていなくて、
ほんと一人で歩くことは死を意味しているかも知れない
それくらい危険な雰囲気が漂っているのだ
やがて怪しい男のバンに乗って「メインバザール」付近に移動するのであるが

そこはメインバザールではなくて
その近くにある、ぼったくりホテルである
一泊350ルピーと書いてあり、そんなに払っていたら
滞在費用が底をついてしまう。
「こんなところは泊まれねぇよ」
と出て行こうとすると、怪しい男が必死に制止する
「こんな時間に外に出たら盗賊に襲われる」
みたいな事を言うのだ
仕方がないので、3人で一つの部屋に籠って泊まる事になった

で怪しい男に謝礼を払う段になり
一人50ルピーを払おうとすると
「少ない」とごね始めるのでこれも交渉となった
周りには大柄な男が取り囲んできて挑みかかって来そうな雰囲気があったが
「変な行動に出たら、泊まらずに出ていく」
と宣言したら、男は3人で100ルピーで折れて帰って行った
結果的に1か月で20000円程度と先の日記で述べたとおり
1日で700ルピー程度しか使っていない。
宿泊や移動だけで400も500も使っていたら
到底足りないだろう?
観光施設にも行っていないし、
ホテルは「外国人は特別料金だ」などと言って
「300ドル」とか言っていたので、
「OK、ノーサンキュー」って最初は机を蹴って出て行こうとしたくらいである

揉めに揉めた挙句、700ルピー+エクストラベッド100ルピー
ベッドを運んでくれた少年に50ルピー渡して
それで済ませたのである。
しかし、部屋にテレビも冷房もあって快適であったが
夜は冷房は不要(10度を切る寒さ)で
少年にチップを渡したら、次から次からチップ欲しさに
少年たちがノックしてくる
兎に角、そういう構造の国であると、初日から洗礼を受けたのである

まぁ、この調子で1か月過ごせるのかよ。。。と些か心配になりながら
疲れた体を癒すことにした。
何しろ、アレだよ。昼間は熱帯で夜は10度切る。
これだけですごく疲れるのである。
翌日の昼にはどうなるのかは、また次の話にしよう

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