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2019年10月10日18:38

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カープ助っ人列伝 Re:


いまや球界の人気球団筆頭、
最強のチームとしても持て囃される我らが市民球団、広島東洋カープだが
その球団の歴史の多くは「お荷物」「最弱球団」としての低迷と
黄金期の繰り返しである。
因みに僕は本籍地が広島だが住んだ事は無く
親戚も多いので地縁は深いが、応援している球団は埼玉西武ライオンズである。(笑)

このカープのチーム名は「鯉」の複数形である。
チーム名の英語表記は「○○たち」を意味する複数形なので
殆ど必ずと言って良いほど「○○S」となるのだが
カープ(鯉)は複数形も「CARP」である。
これは魚類全般と群れで行動する動物に当てはめられることが多く
魚の場合は殆ど単数形と複数形は同じである。
中学生の時に、理由を英語の先生に質問したら
「分からんわ。調べとく」
と言われて、そのまま放置されたので一か月後にまた質問したら
「分からんかった」
と言い渡されて自分で調べた記憶がある。
今考えると質の低い英語教師だったと思うなぁ
この「鯉」は松山千春の「恋」に因んでいるわけでは到底なく
市の中心部にある広島城が別名「鯉城(りじょう)」と呼ばれているなど
縁起も良さそうだから名付けられたと言われている
ただ、僕は
当時のやくざが背中に入れている刺青の図柄としても人気の高い「鯉」と
芸州の名門「岩田組」の組長の背中にも鯉が泳いでいたんじゃないのか
広島は博徒の町である。僕はその辺が関係あったと
歴史の記録には記されていないが推測はしている。
「実はそうだ!」とも「そうではない!」とも証言してくれる人は
既にこの世には居なくなっている気がするのだけれど。

さて、カープを語る時、絶対に欠かせないのは
涙の初Vを決めた昭和50年の初のリーグ制覇と
昭和54年の初の日本一、さらに翌年の連覇とセリーグ最強球団に君臨した
第一次期黄金期である。

昭和50年、市民球団なのにオーナー(代行)が居たりするヘンテコな球団、
広島東洋カープは、メジャー出身の監督ジョー・ルーツを迎えて
三年連続だった最下位からの脱出を図るべく改革を行う。
しかしトラブルに対する対処の方法が気に入らなかったのか、
日本の流儀が合わなかったのか、ルーツは改革をやるだけやって
一か月ほどでチームの指揮を放棄して帰国してしまう。
本人の名誉のために予め言っておくが、「球団との対立で退団」した。
その後指揮を執ったのが、あの!ベンチで!
画面に映ったり映らなかったり!隅っこでゆらゆらと揺らめいている
古葉竹識監督である。
彼が指揮を執った11シーズンのうち、
4度がリーグ制覇で3度が日本一。
Bクラスは僅か2度という好成績であった事から
これは名伯楽と言っても差し支えないと思う。いや、ないかも知れない。

この頃の主軸には後に監督となるミスター赤ヘル・山本浩二や三村敏之らが在籍し、
世界の鉄人・衣笠祥雄や、針の穴を通すコントロールでお馴染み、北別府学
演技派と言われているが実は頭脳派の達川光男、
昼は盗塁王、夜は三冠王の高橋慶彦
ミスターノーヒットノーラン・外木場義郎
ミスター奪三振・池谷公二郎、ミスター中距離砲・水谷実雄。。。
ミスターだらけで挙げれば枚挙に暇がない。
とにかく、当時はそういったメンバーが活躍していたのである。

しかし忘れてはならないのが
助っ人たちの活躍である。
リーグ初優勝した年はホプキンスとシェーンという助っ人が中活躍!
「赤ヘルは純血打線」みたいな印象があったが、実は違って
大きく助っ人の貢献がある年に優勝しがちなのだ
他の球団も然りだけれども。

優勝こそできなかったが、1978年は
ライトル、山本、ギャレット、衣笠が30本塁打を記録。
シーズンでチーム200本は後にも先にも無い記録、の筈だったが
のちにシーズン143試合制になると可能な数字になった(笑)
それでも猛打で鳴らした2018年、2019年の西武打線でも
200本は行っていない。だからシーズン200本って達成は難しいのである。
また、この年加入した江夏豊は後に「21球」で語り継がれるクローザーとなる。
覚せい剤で捕まって語り継がれ、でも職場復帰して語り継がれるのだが
それは別の話。

その後、最後の日本一となる1984年(※)を中心とした
第2期黄金期まで低迷するのだが、実はカープが純血っぽかったのは
この時期だけである。
83〜84年にはアイルランドというアメリカ人助っ人が居たが
対して活躍もせず
87年には、あの!
リチャード・ランスが加入、年間88本しか安打は打たなかったが
本塁打は39本で本塁打王。
打率は規定打席到達者の中では最低の.218。
清原に言わせたら「まだまだや」けど、リーグ最多三振の114。
しかしランスは当時ブイブイ言わせていた巨人の桑田が大好物で
緻密な計算に基づいた繊細なピッチングを三振上等!と
気まぐれにブン!と振り回したバットで台無しにする姿は、
純粋カープファンではない僕でもちょっと感動した。

この頃からカープはドミニカにカープアカデミーを作ったり
「当り」の外国人を引っ張ってくる率がグッと上がる。

ランスと同時期に加入したのが、あの!ランディ・ジョンソンである。
ビッグユニットの愛称でメジャーを代表する大型剛速球左腕として
知らぬ人は居ないあの、ランディ・ジョンソン投手と同名のバッターである。
可哀想なのはこちらのカープのランディの方が先輩である事と
同じ頃、阪神で活躍したランディ・バースと比較され
「打たない方のランディ」と呼ばれ
さらにはチーム内で「バース」とまで呼ばれるという哀しい展開もあったとか無かったとか

その後もメガネで軽快なフィールディングが格好良かったロードン
力強いスイングが、たまにバットがボールに当たった時に豪快なアレン、
と永年屋台骨を支え続けた山本、衣笠を欠いて
やや貧弱な打線となったカープを盛り立てた。

95年に加入したチェコはドミニカ人で、前述カープアカデミーの出身者で
最初に成功した選手である。
加入初年度に15勝をマークして鮮烈にデビューしたが、
代理人のダン野村の入れ知恵で契約が拗れ、1年間塩漬けの後メジャーに移った。
他にも「なんちゃって二刀流」で有名だったペルドモ
※内野手と投手を兼任。ドミニカではよくある話。
あとは「なんちゃって日米通算2000本安打」を達成した
あのメジャーでも有名なアルフォンソ・ソリアーノもカープに在籍していた。
ソリアーノは日本で2安打、メジャーで2093安打を打ったので
立派な名球会資格者なのだが。。。色々理由を付けて加入させていない。

今では各チームがドミニカンをスカウトする時代となっており
日米に広くドミニカ出身の選手が活躍している。
昨年途中に加入し、今年もセットアッパーとして活躍しているフランスアも
カープアカデミー出身なのである。

チェコの後は投手が豊作の時代となる。
なかなか大活躍するカープの外国人投手の印象はそれまでは皆無であったのだが
このころから「誰だ?こいつ?やるのか?」という投手が
ちょこちょこ無登場する事になる。
1998年に加入したネーザン・ミンチーはタフで使い減りしないのが頼もしい限りで
中4日で登板する事が多かった。加入初年度に最多勝を獲得したのは
内容が良かったからだが、とにかくたくさん登板したので負けも勝ちも多かったのだ。
カープ退団後も千葉ロッテマリーンズでも同様の活躍をし、
カープスカウト陣の人選眼の良さを羨んだものである。

突出しているのが
現在もホークスで休憩中のセーブ王、デニス・サファテ
最初はカープのセットアッパーだった事を多くの人は忘れている。
サファテと同時期にミコライオというクローザー=セットアッパーも在籍していた。
そして、先発には全米ドラフト1巡目のバリントンもいた。
メジャーでドラフト1巡目、といえばホーナー(スワローズ)くらいのインパクトある話で
タイトルホルダーが来日するのとはちょっと話が違うのだ
「アメリカで揉めたんですか?」
「向こうで嫌な事があったんですか?」
「野球やめたいくらいのトラブルを抱えているのですか?」
と矢継ぎ早に質問したくなるくらいの都落ちである。

日本からメジャーに逆輸入して活躍したコルビー・ルイスも忘れ難い。
元々能力の高いバリバリのメジャーリーガーだったが
注目度が高くない中、(当時)貧打のカープをバックに2年連続二けた勝利を挙げ
2年連続奪三振王をマークして風のように去って行った

他に当り!の外人打者は
評価は分かれるところだが、後に監督としてカープとイーグルスの指揮を執った
マーティ・ブラウン。不満があるとベースを外す事で有名だ。
ルイス・ロペスは長く4番を務めた。
ディアスはよく似た名前のバッターの中でもまぁまぁの活躍。
阪神に移籍もしたシーツ(大洋のシーツよりは打たなかった)
ヤクルト・オリックスなどでも如何なく死球王の名を恣にしたラロッカ
今年ドーピングで途中から出場停止になったX・バティスタも成功した部類か
そんな感じである。トーンが低いのも仕方ない。
その間のカープは低迷期なのである。

しかしこうやって振り返るとカープの外国人選手は
大量に獲得して外れも多いが当り!の数は半端ないのだ(笑)

■広島カープ監督、佐々岡真司氏就任へ 近く正式決定
(朝日新聞デジタル - 10月04日 12:25)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5813505
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