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2019年09月20日05:45

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スーパーボランティア


老人の「希望の星」として一気にメディアの主役となったのが、78歳のスーパーボランティア・春夫さんです。山口県の周防大島で2歳の男の子が行方不明になって、警察や消防が3日間探して見つからなかったのを、たった30分で発見しました。

すごいお爺さんです。この人はボランティアのエキスパートで、熊本地震や西日本豪雨災害が起きるたびにボランティアに行って、その世界では名の知られた人でした。周防大島で大活躍できたのも、過去に大分の行方不明の二歳児を探したことがあったからだと言う。

その経験から「子供は高いところに上る習性がある」と感じでいて、いなくなったら現場から500メートル以上離れた山の中で見つけ出したのです。尾畠さんは素晴らしいけど、滑稽なことにその活動を見て、最近では災害や事件の現場に「手伝えることはないか」と駆けつける変なお爺さんやお婆さんが殺到していると言います。

現場で逆に他人に迷惑をかけることになって「何しに来たんだ」という話も増えているのです。「モンスターボランティア」なんて呼ばれているタチの悪い方もいると聞きます。事故監視できない老人ほど見苦しいものはないという方もいます。

まさにこの高齢ボランティアの急増は、いかに自分をひいた目で見ることができない人間が多いと物語っています。尾畠さんは、報道で知る限り徹底した鍛錬の人です。あの歳になっても、毎朝8キロを走って体力を維持しているとニュースで報道されていました。

人のためになることをする人間、何事かを試す人間とは、当然のようにそれなりの努力や準備をしているのです。特に老人になってもそうあり続けようとするなら、なおさら大変でしょう。それに自分の適性というのを見極めなければならないでしょう。

自分がその現場に行ったら何ができるかを見越したうえで動いているのでしょう。ふと思いつきでボランティアに手を出して、「自分も何かやって褒められたい」「人助けをしていい気持ちになりたい」と考えているような方とは覚悟も気構えも違うと思います。

なかでも一番違うのが、自分が役に立つのか立たないのか、冷静に判断できる力なのです。もちろんボランティアをしようという志は素晴らしいけど、その点は冷たい目を持ってなければいけないのだと思います。

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