NHKの番組「らららクラシック」にて放送されたビートルズ特集。
シー・ラブズ・ユー、抱きしめたいといった初期の名曲にはモーツァルトよろしく、主メロディに黒鍵は使われないが、伴奏は黒鍵だらけ…なんて話が出た。
その後、ミッシェル、ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープスに登場する伴奏の下降旋律が、バロック…マタイ受難曲の「憐れみたまえ」にも出てくるラメント・バス(悲しみの低音)から取られた手法で現在はロックで多様されるクリシェと呼ばれると解説されていた。
関ジャムという番組では良く出てくる言葉だが、ラメント・バスが起源だったとは…
ポール・マッカートニーが最初?という話もあったが、当時20代。
今ほど簡単に文献とかから調べた訳で無いだろうし、ロック少年だった若者がどこから、その手法を取り入れたか?
ミッシェルが挿入されたアルバム「ラバ―・ソウル」の発売は1965年12月、発売レコード会社はEMIパロフォン…。
EMIと言えば、オットー・クレンペラー指揮のマタイ受難曲がある。
その録音は1961年1月にキングスウェイホールとアビーロード・スタジオであった。
編集作業は当然アビーロード・スタジオということは、そのアーカイブから何らかのヒントを得ていたのではないだろうか。
プロデューサーのジョージ・マーティンはクラシックにも造詣の深い音楽家。
ポールにアドバイスをしていた可能性は十分にあると思う。
ジョージ・マーティンはビートルズ解散以降…1998年にも「イン・マイ・ライフ」というラスト・プロデュースのコンピレーション・アルバムを残しており、共同プロデュースをした息子のジャイルズはシルクドソレイユのビートルズ・アルバムのプロデュースもしている。メッチャ音が良くてたまげた記憶がある。
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