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2019年08月05日00:21

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和歌浦日帰り紀行7 紀州東照宮 / ふくろうの湯

 7月28日日曜日は和歌浦天満宮へ参拝した後、東隣の紀州東照宮〔県社〕へ向かいました。
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https://www.google.com/maps/place/%E7%B4%80%E5%B7%9E%E6%9D%B1%E7%85%A7%E5%AE%AE/@34.1919799,135.163822,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x60074d41b481a0b5:0x8c163191689aab33!8m2!3d34.1919799!4d135.1660107?hl=ja&authuser=0
 元和5(1619)年に紀州初代藩主として入国した徳川家康の十男の権大納言徳川頼宣(ヨリノブ)が、東照大権現となった父を祀る東照社として雑賀(サイカ)山に造営を開始、元和6(1620)年に竣工・遷宮式が行われ、翌年完成しました。頼宣自身が建築総指揮を執り、表坂108段の石組等は源頼朝が鶴岡八幡宮造営をした古例に倣って士分以上の者に運ばせたため、侍坂と呼ばれる事になりました。
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 『紀伊続風土記』によれば、境内は方八町で、宮山周囲50町余りあったとされ、南海道の総鎮護社の役割を担いました。別当寺として天台宗雲蓋院和歌山天曜寺も設けられています。
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 社殿の建築様式は伝統的な和様を用い、様々な彫り物で飾られました。内外部共に黒漆・赤漆を塗り、複雑な組物や彫刻類には極彩色を塗って鍍金の飾金具(カザリカナグ)を施しています。関西の日光とも称されましたが、日光東照宮が大改修で壮麗な姿になったのは寛永13(1636)年で、この紀州東照社の意匠が参考にされたそうです。
 正保2(1645)年に東照宮と改称されています。
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 明治時代になると別当寺の天曜寺は廃仏毀釈で廃され、その跡地に徳川頼宣を神格化した南龍大神を祭る南龍神社が創建されましたが、大正6(1917)年に東照宮へ合祀されました。
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 参道は青石が敷き詰められ、両側は低い石垣で区切られており、両側には家臣団が寄進した石灯籠が並びます。
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 これは紀州徳川家第19代当主で建築家の徳川宜子(コトコ;1956〜)の寄進です。
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 市杵島比売神(イチキシマヒメノカミ)を祀る摂社の弁財天社です。
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 108段の石段から成る侍坂です。凄まじい急勾配なので左手に緩やかなスロープも設けられています。
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 楼門〔重要文化財〕です。
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 三間一戸・梁間二間の本瓦葺切妻造建築です。
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 壮麗な彫刻と装飾が施されています。
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 楼門を潜って驚きました。社殿が工事中なのです。去年9月の台風21号で彫刻絵画がかなり破損・剥落してしまったそうで、修復工事は年末までかかる予定だそうです。
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 唐門・瑞垣(ミズガキ)・廻廊〔重要文化財〕です。
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 拝殿・石の間・本殿〔重要文化財〕の拝観は500円が必要で、巫女さんが解説してくれます。
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 残念ながら写真撮影は禁止ですのでHP等から写真を拝借して来ました。
 拝殿は桁行五間梁間三間・正面向拝三間の千鳥破風檜皮葺(ヒワダブキ)、石の間は桁行三間梁間一間の檜皮葺です。
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 本殿は桁行三間梁間三間の檜皮葺入母屋造で、伝・左甚五郎作の彫刻や狩野探幽作の襖絵があります。また社蔵の平安時代から江戸時代の刀剣13振・南蛮胴具足・小袖3領が重要文化財に指定されていますが、非公開です。
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 神輿蔵です。東照宮の例祭は、元和8(1622)年に趣向を凝らした絢爛豪華な風流(フリュウ)の祭りとして創始され、江戸時代には紀伊国中第一の大祭で、諸国から多数の見物人が来訪しました。明治以降も和歌祭りと呼ばれて大勢の観衆を集め、親しまれました。大東亜戦争(1941〜45)中は中断されていましたが、現在は5月第二日曜日に行われます
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 東照宮を出た後、和歌浦口BSから和歌山市駅行和歌山バスに乗車、京町2丁目で下車して、昨年末にも訪れた日帰り温泉ふくろうの湯《https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1969643197&owner_id=250900》へ赴きました。
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 汗を流した後は、食事処「味和囲(アジワイ)」で紀州うめ鶏唐揚げ定食980円也を食べました。ジューシーな味わいでした。
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 サラダも美味しかったです。
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 デザートにアイスバーを食べた後、休憩室で2時間くらい爆睡しました。
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 そして、歩いて南海和歌山市駅まで向かいました。途中の花壇でピンクダチュラ(Brugmansia arborea)が咲いていました。
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 こちらはアマクリナム(x Amarcrinum howardii)です。
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 和歌山市駅からは1700時発の特急〔サザン46号〕の指定席車輛で帰りました。この日は「みなと祭り」と称する花火大会があったようで、和歌山港行列車を待つ乗客でホームは大混雑でした。早めに帰って正解でしたわ。
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 これにて、和歌浦日帰り紀行は終了です。
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