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2019年06月22日08:08

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MOMOIRO CLOVER Z

ももいろクローバーZの新作「MOMOIRO CLOVER Z」を聴いた。
有安杏果が抜けてから初のアルバムに「MOMOIRO CLOVER Z」と自らのグループ名を冠したのには、それなりの意味合いや意気込みがあるのだろう。
僕の聴き終えた感想としては、正直ちょっと微妙。

上手く表現出来ないのだけれど、なんかこじんまりとしてしまった印象が強い。
彼女たちのデビュー・アルバム「バトル アンド ロマンス」は間違いなく僕にとっては最高の1枚で、1曲として捨て曲が収録されていない見事なアルバムだった。
次の「5TH DIMENSION」はよりアーティスティックに大きく羽ばたこうという意思が充分に伝わってきた。
2枚同時にリリースされた「AMARANTHUS」「白金の夜明け」は、シングル「GOUNN」から連なる「誕生〜死〜再生」といった壮大な物語の最終章としての位置づけが出来、ヴァラエティに富んだこれまた見事な作品だった。

そして4人組となり、新たなスタート地点に立った今回のアルバムなのだけれど、今ひとつ物足りない。
例えば「The Diamond Four」や「ロードショー」などは既視感が残るし、「あんた飛ばしすぎ!!」みたいな身内受け的な楽曲は、これまでは面白く聴けたのだが、今だとちょっと食傷気味。
ボーナス・トラックの「ももクロの令和ニッポン万歳!」も、僕としては余計、と思ってしまう。
「魂のたべもの」のちょっとホラー的な作品は目新しいかな、と思うし、投げやりなメロディの「MORE WE DO!」やロック調の「レディ・メイ」も悪くはない。
「華麗なる復讐」なんかも、ミュージカル風のコロコロと曲調が展開する楽曲で「やり過ぎ」手前でストップがかかっているようで面白い。
でも考えてみればこれだって「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」で使用された手法の拡張版といえばそうだしなぁ。
「あれ、なんだ、結構いい曲が揃っているじゃん」と最終的には思ってしまうのだけど、やはり聴き終わると物足りない。

一体、何が物足りないのだろう……。

結局、物足りない「何か」ってのは「有安杏果」だったんだな、と思う。
彼女の声が聴こえてこない物足りなさがあるのだ。
僕が有安推しだった故のかなり個人的な感想だから、こればかりは仕方ないということで……。





と、ここまでを読み返してみると、何ともシャキっとしていない。
自分の中で白黒がはっきりしていない。
「いいアルバムだ」と思いたい反面、「どうにも面白くない」と感じている自分もいる。
「有安杏果」云々も言い訳がましい。

僕にとってはそんな悩ましい、というか心許ない1枚になっている。

ロードショー/ももいろクローバーZ

The Diamond Four/ももいろクローバーZ

魂のたべもの/ももいろクローバーZ

華麗なる復讐/ももいろクローバーZ

MORE WE DO/ももいろクローバーZ

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