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2019年06月10日08:06

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科白

「四月のある晴れた朝に
100パーセントの女の子に出会うことについて」
村上春樹の短編小説を読んでいた。

100パーセントの女の子と出会ったのに、
すれ違う。

本当に縁があるなら、また会えるだろう。
若い時の直感も年をとると鈍くなる。

『100パーセント相手を求め、
100パーセントしてから求められるということは、
なんと素晴らしいことなのだろう。
それはもう宇宙的な奇跡なのだ。
 しかし二人の心をわずかな、
わずかな疑念が横切る。
こんなに簡単に
夢が実現してしまって良いのだろうか、と。』
(「四月のある晴れた朝に100パーセントの
女の子に出会うことについて」 村上春樹 著)

一歩引いた瞬間に、もう会えなくなる。
それでも試してしまう若さは、馬鹿さ。

作り上げていく100パーセントと、
最初から100パーセントは、違う気がした。

100パーセントの恋愛。
100パーセント自分の感覚を信じきれたらな。

なんとなくは、そこらじゅうにあるけれど、
100パーセント...そんなにない。

100パーセントと思っても、
もう動けない。
想像できる未来に飽きるくせに、
想像できない未来に恐怖を感じていた。
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