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2018年12月26日16:39

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PCの選択・決断シーン自体をシェイプアップするというか

メリハリをつけて用意・制御して時間制御するというか。

その辺を「ドラマ的に盛り上がる場所」「システム的に醍醐味である場所」に絞っちゃうことでメリハリがつき、
かつ思考時間シーンのうち不必要な部分というのを共有意識的に明確にし、カットしていけるというのは
「シーンを事前に作成する(アドリブに頼らない・シーン進行をPCに頼り切らない)」という行為の意義としてもっと取り沙汰されてもいいし
時間が伸びるってのはこれにミスってる(アドリブに任せる気がなくても、そこの思考時間が不必要だと納得してもらえる構成になってない、とか)ということなのかななど。

土曜日は歯車の街の探空師、そらりぅ氏GM。でも原理的にこうするしかないもんこの船の巻。
日曜日はBoA3、悪太郎氏GM。枕元まで届けて くださる の巻。


探空師(スカイノーツ)はやったことなかったんですけど、
通常フェイズは軽く、クライマックスは重めにシステムがしっかり形成されており、
なんというかシステム側に時間がしっかり管理されてた印象。

クライマックスにしっかり使うPC側のデータは、
下方判定であるという判定の(印象的な)安定感を除けば
パーティみんなでハズレ含めた命中部位が20こ以上あるガラコ一台管理するみたいなイメージでした。
出来た飛空艇が上記。


中盤は1D3すごろくでアッサリ目に目的地への道程を描くんですが、
今回はサンプルシナリオだったのだけれど、各マスに冒険心をくすぐる描写がしっかり用意されており、
これでもって段階的にしっかりお話を盛り上げながら、目的地と帰途で2回だけデカい描写と冒険行動をする、
という形で

「やることがちゃんと決まっているのでシーン進行が速い」FEARゲーのような進行を(決しておざなりでなく)高速で進めて、クライマックスにしっかり時間をとるということを実現できています。

中盤がサイフィクと違うのは、分岐があるとはいえルートの決まったすごろくなので、展開が偶然性・開放性でなく蓋然性・予見性で決まるところでしょうか。
先のマスを「偵察」することもできるので、
「偶然を楽しむ」事以上に「冒険の先を予見して楽しむ」のが良くも悪くも容易い。

まあとはいえ空の上で灯りつけてて
イカ集まってくるとは思いませんでしたが



サンプルということもあり、描写力に優れた冒険ものですから
余りネタバレするわけにもいきませんが、
開始時のトレーラー的には
「背に城の乗ったバカでかい空クジラを見つけてくれ」という依頼をこなすもの。
そこに至るまでの、そしてそこに至ってからの冒険描写は本当によくできてました。
逆に言うとこれGMやるとなるとそこそこ文章力求められそう。


キャラシー以上に
パーティみんなで飛空艇一つ作って管理するというゲームなので
この組み立てに時間をかけようというものでもあるのでしょう。
縦横のグリッドに指定されたパーツをルール通りにはめ込んでいくんですが、
このグリッドが「被攻撃時の命中部位」をそのまま表すので、
当たりやすい場所、当たりにくい場所、当たったら致命的になる場所等、
配置にも気を使います。

結果できたのが冒頭の船ですが
もうちょっといじりようがあるな。


攻撃されたとき、横軸が「2d6」で決まるので
真ん中あたりは大変攻撃が飛んできやすい。
だからと言ってこう細くしたのでは
よしんば真ん中の渡り廊下みたいなところ撃たれると
左右の行き来が二度とできなくなる可能性もありますので、
「いくらやられても修理のための行き来がたやすい方がいい」みたいな構造もアリなのかもしれないのだけど
しかし今回は細っこいほうを傾向を採用。

エンジン・倉庫・操舵室を端に寄せるので、
重要部位をジェンガみたいに積み上げた某戦艦みたいな形をしていますし
多分やられるときは真っ二つになります。

見どころは左上のエンジンからの船室。
はしごパーツの数に限りがあるため、高い構造物はそもそも上り下り自体が難しくなるんですが
今回飛行能力を持った獣人がPCにいたので
こいつには空を飛んで寝に行ってもらう。梯子は与えない。
飛行能力は移動力が段違いになるので、得意な仕事ができるところにとどまるより、被弾箇所を修理にいったり消化にいったりする人になるため、一番仕事の多いエンジンの側にいるのは大事ですしね。

あと船長は革張りの操舵室で寝るので船室はもう一か所上に積みなおされる可能性がある。
この……船室がバルジと化していくのはこれどうなんだろう。




日曜はこれ


の冒頭の口上がトレーラーに書いてあって
草生え散らかしたんですが

実際にPCが謎の存在にサンタサーンやらされて
恵まれない子供たちに自分の魂を分割してプレゼントさせられていくという恐ろしい聖夜。


ここ数年、毎年クリスマスに起きているという謎の連続行方不明・斬殺事件は、
サンタさんに任命されたものが自身の魂すらをも切り売りして他者に施せる「良い子」かどうかを判定され、
良ければその転生を、悪ければその断罪をもってその徳をある少女の遺体に捧げられ、
「良い子であったにもかかわらずプレゼントなど貰えたことがない(何一ついいことのない人生だった)」彼女を魔神サンタサンとして復活させようという、

妹を失ったお兄さん邪術師の儀式であった、というお話。

PCは今まで出会ってきたNPCたちの苦難の子供時代(にタイムスリップしたかのような幻術)を見せられ、彼らの命を盾にプレゼントを配るか、見殺しにする(=血のサンタさんとして彼らにナタを振るう幻覚を見せられる)かを迫られるという
これもそこそこ決め打ち描写シーンでもって盛り上げていく構成。


沢山のヒロインを抱えている手持ちの美少年剣士PC、
自分の魂だろうがプレゼントくらいいくらでも上げますが
脅迫するお兄さんはあなた悪い子でしょ!

ジャガイモ渡せばよかったかしら。



半ば脅迫とはいえ
サンタサーンとしてヒロインたちにあげたプレゼントかえせと言いに行くのも格好悪い話ですし
これ以上の凶行をやめさせるために最後には戦いに行きましたが
PCが盗られた魂を「取り返したい」と思う立場にいるのは何ならヒロインたちなので
とうとうヒロインさんたちに奇跡以上のデータ参戦をしてもらう形に。
ありがたくも恐縮する話ですが、取り戻すというその戦いはPCの戦いではない。
とはいえ、これでお互いに命の恩人というところ。
これからどの程度関係が変わることやら。


というあたりで、
時間ぴったり、そのまま身内が久しぶりに大体そろったのでぐんにょりと忘年会。
ラブラブクラフトレター置いてってもらってるのでお借りして遊ばせてもらったり。
ラブ→ラブクラフト→ラブラブクラフトと通してやっていくと
やっぱり結構時間たっちゃうね。楽しかった。良いお年を。
まだ年内にちょっとセッション出来そうだけど。
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