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2018年03月27日05:38

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み山路やいつより秋の色ならん見ざりし雲の夕暮のそら 前大僧正慈円

み山路やいつより秋の色ならん見ざりし雲の夕暮のそら
 前大僧正慈円
 をのこども詩を作りて歌にあはせ侍(はべり)しに、山路秋行といふことを
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 360

深山の路を行けば、ああいつから秋のけはいになったのである。これまで見たことのない雲のかかる夕暮の空よ。」『新日本古典文学大系 11』p.117

元久二年(1205)六月、元久詩歌合。
いつより 深山は外山よりも秋の訪れが早く、山路に入ってはじめて秋色に接して驚くのである。
秋の色 漢語「秋色」の訓。燃えるような夕焼雲もその一つ。
「秋夕」の歌。

慈円(じえん 1155-1225)平安時代末期から鎌倉時代初期の天台宗の僧。藤原兼実の弟。
千載集初出。新古今入集九十二首(西行に次ぐ第二位)。勅撰入集二百六十九首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では僧正遍昭と番えられている。
小倉百人一首 95 「おほけなくうき世の民におほふかなわが立つ杣に墨染の袖」
http://bit.ly/WUEMmA
http://bit.ly/15WrmqA

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