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2018年03月21日06:04

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秋はただものをこそ思へ露かゝるをぎの上(うへ)ふく風につけても 源重之女

秋はただものをこそ思へ露かゝるをぎの上(うへ)ふく風につけても
 源重之女
 秋歌よみ侍りけるに
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 354

「秋はもう物思いばかりしていることだ。私の袖にも露のかかる、このような荻の上葉を吹く風を見聞くにつけても。」『新日本古典文学大系 11』p.115

露かゝる 涙の露の袖にかかることを、上葉を吹く風が露を吹きかけることに寄せていう。「かゝる」はこのようなの意と掛ける。
秋の夕の感傷。
「荻」の歌。

源重之女(みなもとのしげゆきのむすめ 生没年未詳)平安時代中期の歌人。
新古今集初出(一首)。勅撰入集十八首。
https://goo.gl/ops1bi
https://goo.gl/zsBPxs

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