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2018年03月20日05:49

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鈴木大介『されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』講談社 2018年1月刊

昨日読み終わった本。
鈴木大介『されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』小山萌江 イラストレーション。講談社 2018年1月刊。

https://bookmeter.com/books/12505290
https://www.amazon.co.jp/dp/4062208881
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062208888
http://news.kodansha.co.jp/5727

「発達障害妻と脳梗塞夫の愛と笑いと涙の実話!
41歳で脳梗塞で倒れたものの、懸命なリハビリの末に見事現場復帰したルポライターの鈴木大介さん。鈴木さんが高次脳障害を受容するまでの行程を描いた記事は大反響を呼びました。そんな鈴木さんの闘病生活を支えた「お妻様」。鈴木さんと「家事力ゼロな大人の発達障害さん」だった「お妻様」が悪戦苦闘しつつ、「超動けるお妻様」になるまでの笑いあり、涙ありの日々をお届けします。」

「41歳で脳梗塞に倒れたものの、懸命なリハビリの末に現場復帰したルポライター。その闘病生活を支えた「お妻様」、実は「大人の発達障害さん」なのでした。「家事力ゼロだったお妻様」と、高次脳機能障害となった夫が、悪戦苦闘しつつ「超動けるお妻様」と「妻を理解できる夫」になるまでの、笑いあり涙ありの18年間を辿ります。」

「鈴木 大介
1973年千葉県生まれ。家出少女、貧困層の売春、若者の詐欺集団など、社会からこぼれ落ちた人々を主な取材対象とする。代表作は『最貧困女子』(幻冬舎新書)。その他の著書に『家のない少女たち』(宝島SUGOI文庫)『最貧困シングルマザー』(朝日文庫)『老人喰い』(ちくま新書)『脳が壊れた』(新潮新書)など。またコミック『ギャングース』(講談社、原案『ギャングース・ファイル 家のない少年たち』〈講談社文庫〉)ではストーリー共同制作を担当。」

「鈴木 大介
1973年千葉県生まれ。「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター」


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51246
で、2017年3月18日連載開始。

1973年生まれの「社会的困窮者や貧困の当事者などを取材してきた」p.20 ルポライターが、同棲〜結婚して暮らしてきた発達障害な「お妻様」との18年間。

脳梗塞(41歳)で高次脳機能障害となった鈴木大介さんは「ようやくあたしの気持ちがわかったか」p.110 に納得。
「高次脳機能障害と発達障害は同じもの」p.111。
「不自由を障害にするのは環境」p.194。

「発達期に問題を抱えて育ち、かってはそれを周囲に理解してもらえないことから自傷行為を繰り返し、30代前半で絶望的な悪性脳腫瘍を発症しながらも、想定外の前向き姿勢で戦い抜いたお妻様、一方で、脳梗塞を起こして高次脳機能障害当事者になった僕。

「脳が不自由」というのは、周囲から見てその不自由がわかりづらい。見えない不自由を抱えた人たちに、やろうとしてもできないことを強いる。そんな周囲の無理解が、一層当事者の不自由を苦しみ=障害にしてしまうのは、あまりに残酷なことだ。

環境が不自由を障害にする。これは様々な障害支援の現場では普遍的に言及されている考え方だが、僕は自身が当事者になって、ようやく心底その意味を理解することができた。」
p.194 最終章 なぜお妻様を治療しないのか

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