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2018年03月10日05:09

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おきて見んと思ひしほどにかれにけり露よりけなるあさがほの花 曾禰好忠

おきて見んと思ひしほどにかれにけり露よりけなるあさがほの花
 曾禰好忠
 題しらず
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 343

「起きて露を置いたままで見ようと思っていた間に枯れてしまったことだ。置く露よりも一段とはかない朝顔の花よ。」『新日本古典文学大系 11』p.112

好忠集「三百六十首和歌・七月(上)」。
おきて 「起きて」と「置きて」と掛詞。
けなる 奥義抄・上[おうぎしょう〔アウギセウ〕平安後期の歌学書。三巻。藤原清輔(ふじわらのきよすけ 1104-1177)著。天治元年(1124)〜天養元年(1144)の間に成立]「けに 勝(まさる)なり」。
あさがほ はかない譬えの花で、説はあるが今いう朝顔であろう。「寝起きの顔」の意もあり、「起き」「見ん」は縁語。
「槿花一日、自為栄(おのづからえいをなす)」(和漢朗詠集「槿」・白居易)といわれる「あさがほ」のはかなさを露よりもと強調したのが趣向。
「朝顔」の歌。

曾禰好忠(そねのよしただ 生没年未詳)平安時代中期の歌人。
拾遺集初出。詞花集最多入集歌人。新古今十六首。勅撰入集計九十二首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では大江匡房と番えられている。
小倉百人一首 46 「由良のとをわたる舟人かぢをたえ行方もしらぬ恋の道かな」
http://bit.ly/YzznUV
http://bit.ly/14fkPHA

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