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2018年01月02日08:39

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年遅れ!歳末高野竜演劇賞2017

旧年中に見た芝居は、87本でした。公演数ではなく上演本数で数えました。ちょっと観劇に時間と金を使いすぎたかなーと反省しておりますので今年はもっと絞ります。



1/14 劇団もんしろ「ツバメがそばを飛ぶと雨」 アトリエココノカ
1/15 ものがたり文化の会「楢ノ木大学士の野宿 野宿第二夜」
「よだかの星」
「蛙のゴム靴」
「ざしき童子のはなし」
「やまなし」
「双子の星 1」
「毒もみの好きな署長さん」 オリンピック記念青少年センター
1/21 毒虫プロダクション Zirco Tokyo
1/28 劇団「地蔵中毒」「第一次『へその緒再生プロジェクト』」 プロトシアター
2/3 ひとりぼっちのみんな「キャンプ荼毘」 STスポット
2/4 泉田奈津美「わたしたちのおりあい」 多摩美上野毛キャンパス
劇団Sitcom「生徒会喜劇」 同上
3/23 ふわふラプニカ「思春期、フロイト/高校演劇→解脱・me」 ココキタ
4/10 劇団普通「変身」 新宿眼科画廊
4/22 オルギア視聴覚室
KOTEN
colorful'75歳
右マパターン
劇団YAX直線
肉汁サイドストーリー&テアトル無宿
劇団「地蔵中毒」
中野坂上デーモンズの憂鬱 不忍池水上音楽堂
4/29 三条会「邯鄲」
「綾の鼓」
「卒塔婆小町」 ザ・スズナリ
5/2 ロロ「パークス・イン・ザ・パーク」 井の頭公園
5/5 専修松戸高校演劇部「BLUE SQUAD」
しあわせ学級崩壊「チル、幻滅。」 上野小劇場
5/11 かきあげ団「かきあげ団のおしゃべり会(仮)」 兎亭
5/21 獣の仕業「門」 サニーサイドシアター
6/4 自己犠性 asobiiiino「男女平等取扱法」
うか「甘露の穴」
(有)自己犠牲「aubade-懇願を諧謔曲に-」
バニラマクラ「前菜の領分」
パトリシアの角「僕の行き止まりランデブー」
(有)自己犠牲「elegy-懺悔を子守唄に-」 シアターカフェNyan
6/10 ねことヒヨコ「人魚の宴」 アールコリン
6/17 楽市楽座「小さなオバケたちの夜」 立野西公園
6/21 サムゴーギャットモンテイブソリッド「おうちにかえる・オブ・ザ・デッド」 LAFT
6/24 カウンターたちの朗読会 LOFT9
6/25 肉汁サイドストーリー(プレイベント) La Grotte
6/28 めがね堂「誰も寝てはならぬ」 RABINEST
6/30 ウラ浅間 和戸浅間神社
7/20 新座柳瀬高校演劇部「Love&Chance!」 新座市民会館
7/22 劇団「地蔵中毒」「継母特製!!ニュルニュル蓋なしタジン鍋」 ひつじ座
7/23 杉戸中学校演劇部「いちご・いちえ」 菖蒲文化会館アミーゴ
7/26 マツカルポーネ「砂糖と琥珀のワルツ・イン・マドロミ」 ARGUMENT GALLERY
7/27 肉汁サイドストーリー・テアトル無宿「混淆公演:アリスの条件/ラブへの答え」 シアターシャイン
7/30 葛飾中学校演劇部「ガチプリ」
杉戸中学校演劇部「いちご・いちえ」
獨協埼玉中学校演劇部「夏芙蓉」 宮代高校
8/1 名取北高校演劇部「ストレンジスノウ」
日立一高演劇部「白紙提出」 泉文化総合センター
8/5 「俳優名鑑vol.2」 新生館アトリエ
8/22 ゲッコーパレード「ヘンリー6世」 BUoY
8/26 ソらと晴れ女とおはな「花は勁し」 CONTONTON
9/9 (播磨西高校演劇部「アルプススタンドの片隅で」 VTR)
(大同高校演劇部「ここはカナダじゃない」 VTR)
9/11 SONICBOOM「ハイ」 筑波大学
9/26 筑波小劇場「OCEAN」 筑波大学
10/7 唐組「動物園が消える日」 明大和泉紅テント
10/8 県立千葉高校演劇部「トシドンの放課後」
和泉高校演劇部「えんぴつと消しゴムそれからカッターナイフ」
明徳高校演劇部「山月記異聞」 南部青少年センター
10/14 とろろ企画「しあわせの砂時計」 サブテレニアン
10/21 天才ヒポザウルス「大洗にも星は降るなり」 有鄰館
10/22 おも茶箱工房 AKAI Factory
10/25 十月大歌舞伎「マハーバーラタ戦記 大2幕」 歌舞伎座
10/27 Voyantroupe「とりかえこ 隙間の怪」 アルシェ
10/28 ほしめぐりのうた2「カイロ団長 虔十公園林」 兎亭
10/31 Voyantroupe「とりかえこ 物陰の怪」 アルシェ
11/5 松美記念「海の王子様」 筑波大学
11/11 ささらほうさら「ロマンス」 ヴィオ・パーク劇場
11/12 バストリオ「エモーショナル」 BUoY

11/18 夢は大きく100%ライブ〜TAKAとマユと音楽仲間たちvol.2 caffe来遊留
11/22 B機関「青森県のせむし男」 ザムザ
11/23 外語祭チェコ語劇「長い長い郵便屋さんのお話」
外語祭ビルマ語劇「ミャンマーのホームズ名探偵サンシャー」 プロメテウスホール
11/25 獣の仕業「炎天」 遊空間がざびぃ
11/26 都立府中高校演劇部「HelloGoodbye」 都芸術劇場
12/2 sleepwalk「ワンルーム/ワンルーフ」 新宿眼科画廊
12/3 日本フィンランド演劇プロジェクト「行こう!野ウサギ」 飯能市民会館
12/11 関係舎「架空の実験室 育つ光」 シアターミラクル
12/16 ゲッコーパレード「とにかく絵の具を大量にかけるでしょう。そしたらあなたは目撃する。それが何であったかを。あなたと私が昔から、必ず線を引いてきたって事も。」 旧加藤家住宅





では発表です。だららららららら



1位 マツカルポーネ「砂糖と琥珀のワルツ・イン・マドロミ」
2位 日立一高演劇部「白紙提出」
3位 中野坂上デーモンズの憂鬱「さあ、役者さん」
4位 劇団「地蔵中毒」「第一次『へその緒再生プロジェクト』」
5位 肉汁サイドストーリー・テアトル無宿「混淆公演:アリスの条件/ラブへの答え」

脚本賞
宇野正玖「とりかえこ」

脚本タイトル賞
わたらいひろまさ「美女と鰻重」

ベストアクトレス賞
ゆあさかな(「とりかえこ」)
早山加奈子(「ワンルーム/ワンルーフ」)

男性俳優賞
原ゆうや(「内藤哲也漫談」)

美脚賞
ほりえやまの(「ツバメがそばを飛ぶと雨」)

舞台上でガチでキャラ崩壊してたで賞
堀沙織(「架空の実験室 育つ光」)

トピック
○角田博英氏急逝
○サムゴー主宰氏との確執



講評:
▲見た舞台に限れば短篇オムニバスものがたいへん多く、いきおい「同時代性を演出する」目的からメタ演出ものになりがちでした。それは大いに結構で可能性を孕んでもおりますが、そういう作為を超えて作品性で貫かれたもの(身体性・物語構成両面において)がより上位に来る、という判断になりました。
▲マツカルポーネは極狭スペースで年齢の数だけステージ数を重ねるという松岡千明のライフワークです。「どうしても今の私はこうでなければならない」こだわりを根拠にした籠城が即、世界と直結している姿を見せてくれました。端的にこれは「詩」です。詩として成立していることが文芸の理想であることを再確認しました。
▲日立一高は昨年に続いて2度目の同作品同メンバーによる入選ですが、これもまた、ただそこに居るだけでほぼ世界である、という境地に達しておりました。客観的にも、高校演劇全国大会のベスト4まで登り詰めました。※本作は上演主体を代えて8/5平原演劇祭で上演の予定です
▲デーモンズ、地蔵中毒、肉サイ無宿はいずれもアヴァンギャルド運動であることを意識して提出された舞台でした。同時代性を推進できることは歴史を踏まえてこそなことが良く分かりました(歴史の蓄積を拒否する形のアヴァンギャルドを目指したしあわせ学級崩壊などとの大きな差となりました)。1964年にスタートしたアングラ演劇の閃光のような再来が見え、若者文化に一貫性があることが改めて確信できました。
▲なお、ワークショップをそのまま見せるような形式の舞台が増えてきたのも全体の特徴でした。ベスト5に選ぶほどの説得力までは感じなかったのは、もしかすると私の視点が時代に対応し切れていないせいなのかも知れません。



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