全国的にも公開館数が少なく、当然静岡なんかではやってないので、横浜の劇場で観てきました。
面白いとは聞いていましたが、これはそんなものではない、ウルトラ大傑作でした!
この映画の特徴として、終始流れているロックやポップスの音楽に映像や効果音がリンクしている点が挙げられます。
ミュージックビデオでは昔からこういうものはたくさんあって、珍しくはないのですが、映画全編でやっているのは前代未聞でしょう。
ミュージカル映画だと、役者が突然歌いだしたりしますが、これは元々ある曲に合わせて映像を作っています。
しかし、非常にミュージカル的な感じを受けました。
新しいタイプのミュージカルと言えると思います。
ただ、この映画の評価すべき点はここではありません。
純粋に、映画として物凄く面白かったのです。
序盤はカーチェイスがありながらも、比較的ユルいコメディー的で能天気です。
しかし、後半に行くに従って、主人公がどんどんと追い詰められる厳しい状況になり、前述のミュージカル的演出がどうでも良くなるくらいアツい展開になるのです。
最後の最後まで、この映画がどういうラストになるのか予測できません。
オシャレな音楽アクション映画だと思っていると、結構血みどろな展開になります。
要はこれ、演出は新しいけど話は昔ながらのギャング映画、犯罪映画なんですよね。
そういうのが好きな人なら、ベタだけどこうでなくっちゃ、というシーンがたくさんあります。
女とイチャイチャするシーンが長くて、ちょっとその時はダレましたが、最後まで観ると重要だったなと思いました。
とにかく今年のベスト3には確実に入るようなシンプルな傑作だし、エドガーライト監督の中でも一番好きな作品だと思いましたので、機会があれば是非!
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